前回は、太陽光を暖かい暖気として家に取り込む話をしましたが、今回のその2としてお話したいことは、あまり一般的にはその事実を知られていないことです。
太陽光の熱を暖気として取り入れる以外に「温水にして取り入れる」という方法があります。いわゆる「ソーラー温水」というものです。これは以前からあるシステムなのですが、良く故障が起きるなどのうわさが飛び交っていて、あまり採用されることがありませんでした。
しかし、ここ最近の技術の発展と、3.11の震災以降色々な角度で見直されています。というのも、省エネに貢献する割合が飛躍的に大きいのが「給湯」に関することだからです。
省エネでは空調や家電製品の節電を言われることが多いですが、実は給湯にかかるエネルギーはこれらよりも大きいことをご存知ですか?そういう意味でも、一番省エネを考えるのならソーラー温水は効果が高いと考えられます。
ソーラーパネルが200万円近くかかるのに対して、ソーラー温水は50万円程度と対費用効果も高いです。ソーラー温水の欠点の一つは見た目です。これをどうカバーするか、そして、メンテナンスがしやすいようにする工夫などです。
やはり故障をするかもしれないという想定でメンテナンス出来ることを押さえておく必要がありそうですね。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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