投資 基礎知識 時間分散としてドルコスト平均法は有効か - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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投資 基礎知識 時間分散としてドルコスト平均法は有効か

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前回と前々回の基礎知識で銘柄の分散と国や市場の分散をお勧めしてきました。

次にお勧めするのは、時間の分散です。ただし、これは必ずしもリターンに繋がるものではありません。

効率的市場仮説では、明日の価格はランダムで予測不能とされています。また、効率的な市場では無い事例・アノマリーや、人は感情に左右されるため、歪みが生じることが報告されています。とはいえ、我々一般投資家が、それら市場の歪みをキャッチして対応を図るのも困難です。

効率的市場仮説を取った場合には、明日の価格が解りませんから、投資資金を今日投入するのも、二つに分けて、今日と一月後に投資するのも、吉と出るか凶と出るかは解りません。

ただ、本日が一番の高値であるかも知れませんから、その高値を回避するために、一月後に半分投資することは、公開するなどの心のリスクを分散するという意義があります。

しかしながら、1ヶ月程度では大きなうねりには役立たないかも知れません。このことを認識したうえでの時間分散をお勧めしています。

よく、ドルコスト平均法はに有利な方法として紹介されることがあります。これは一面で真理、一面で嘘という事になります。むしろニュートラルな方法とお考えになるようお勧めしています。

 比較対象として定量購入と比べるとドル・コスト平均法は購入単価が安くなると説明されています。残念ながらそれは、その場に提示されているイメージ図のように、投資対象銘柄の価格が必ず下方に振れ、価格が戻ってくる場合に有効になります

超長期の投資では、多くの銘柄がこのような状況になりますが。投資対象が倒産すれば、定量購入よりも損失額は膨らみます。また、投資期間が、短中期的の場合には、下降中に精算すれば、損失額は大きくなりますし、上昇局面の含み益は、定量購入よりも小さなものになります。

むしろ、下降局面では、底に近いところで購入すれば、より調達単価は安くなりますし、地ウ称すると見込んだ場合には、その時の価格で購入することが利益が大きくなります。

また、定額で少量購入するのですから、一括購入よりも購入コストは高くなりがちです。
そして、一定の銘柄を購入し続けるため、ポートフォリオの資産配分に偏りが出て、リスクが高くなることがあります。

なぜ、ドルコスト平均法を販売側が推奨するのは、顧客の囲い込みと手数料が確保されるからです。
もし、ドルコスト平均法が有利な投資法と勧められた場合には、相手の知識が不足している者と判断ください。

投資資金の投入が少額の場合の積み立ては、大変有効な資産形成の手法であることは間違いありません。少額の積み立ても、長期間では大きな積み上げになり(1万円を10年続けると120万円+複利の運用益になります)、 私も毎月の積み立てを行っています。
ただし、資産配分の見直しは欠かせません。

資産運用セミナーやご相談は根拠や実証するデータを使って行います。宜しければお気軽に、お問い合わせください。

毎月資産運用セミナーを開催しています。

http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm

文責

ファイナンシャル・プランナー

独立系顧問料制アドバイザー 吉 野 充 巨

『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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