- うえた さより
- 株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役 カラーアナリスト・コンサルタント
- マーケティングプランナー
対象:販促・プロモーション
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
「この車、リッター、何キロですか?」
私のクルマはハイブリッドなのです。それから私のお客さまはほとんどが男性の若手経営者。会えば、いつもこういう質問から始まるのです。ですから、私は常に燃費を確認しているわけです。
そう。男性は数字で推し量る方が多いでしょ?
女性を代表して言えば、そんなの聞いて何がわかるし、何がメリットか?走ればいいのよ、走れば・・・
と、私などは反論したいわけですが、素直に合わせております。
でも、数字を表現することは男性だからいいことでありますが、裏を返せば、女性のお客さまだと数字はどうなの?って言いたいですね。
数年前、私のところに建設業の方が住宅販売の販促のご相談で来られたことがあります。ふだん、見せることはないのですが、年配の方で、
「過去の実績とか、何を手がけたのか見せてください。」
(私のことを知っていて相談に来たのではないか?)と思いつつも声を張り上げるものですから、しかたなく手がけた会社の成功したチラシを見せてあげました。チラシを見たその方が
「ここに、10年の耐久性ってあるんですけど、本当かな?」
「?」ん!?と思いましたが、その彼はさらに続けます。
「この数字はおかしいよ!」
と言いました。数字、数字というので、よくよく話しを聞けば、跡を継ぐまで大手の銀行に勤めていたようで、私は一人妙に納得しました。フムフム、数字で推し量るタイプね。
それから、その方の事務所にお邪魔した時のこと。社員の方々に
「何キロワットか、きちんと数字を把握してお客さまに伝えること!」
とその方は言っているではありませんか?
結局、私と意見が食い違い、仕事は途中でキャンセルになりましたので、その方の会社の状況はどうなったのかわかりません。
ところで、女性のお客さまが、そこまで数字を気にしているでしょうか?
と私は違和感を覚えたしだいです。たしかに、女性はス−パーのチラシの金額などを気にはしますが、効果や成果のデータ的な数値を聞いてもあんまり興味を示しません。
同じ成果でも「10円お得」ならいいのですが、「3倍の効果があります。」と言われてもピンとこないのが女性なのです。むしろ、データのような数値を好むのではなく、
どのような効能やメリットがあるのか、例えていうような表現がいいでしょう。私の知り合いの男性経営者はこれらの女性の心理をよく付いています。珈琲を販売している彼はチラシに
「ほっぺたがおちるほど、おいしい!○○珈琲」
金額以外は、無用な数字は出しません。表現もユニークで一度聞くと、とても印象に残るようなコピーです。
さあ、あなた様の会社のチラシはいかがですか?女性をターゲットにしているなら、今日から「数字」にも注意したいものですね。
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