自動車保険見直し 車両保険
今回は車両保険の重要性について考えてみましょう。
まだ車両保険をご契約していない方がいらっしゃると思いますが、ご契約されていない場合に起こりえる悲惨な例を上げてみました。
例)事故の経験がなく車両保険は必要ないと思っているAさんの場合
Aさんが信号待ちをしている時、居眠り運転のBさんに追突されました。
もちろんこの場合はAさんに過失はありません。が、Bさんが任意保険を契約していませんでした。しかもBさんは無職で安定した収入もありませんでした。
Aさんの修理代は100万円の見積りが出ています。
1 請求はどこへ?
Aさんの車の修理代はもちろんBさんに直接請求することになりますが、Bさんに支払能力がない場合Bさんとの話合い、若しくは裁判等で損害賠償請求をする事となりますが決定するまでの間修理にとりかかる事はできません。
もし修理をする場合には車両保険を契約していないAさんは修理代100万円を自腹で立て替える事になります。
これは、修理工場は第3者(Bさん)に直接請求できないため請求先は車の持ち主であるAさんになるためです。
2 Aさんはなぜ悲惨?
・修理代100万円の支払をしなければならない(Bさんから結果として、回収ができた場合でも修理工場からの請求先はあくまでもAさんのため)
・Bさんがもし財産も無く、まして借金が有る場合、回収は難しい
・もし裁判をした場合Bさんの居住地を管轄している裁判所に出向かなければならない
・裁判所からの呼び出しは不特定日となるため呼び出された日に仕事があったとしても休まなければならない(日程の変更はできない)
・もしAさんが修理代をすぐ用意できない、またBさんからの回収もできない場合は車の修理ができないため乗ることができない
(注:保険会社の示談代行サービスは契約者に過失が出た場合のみ交渉可能)などです。
こういった事故は年々増え続けています。現在、全自動車保有者の内、約15%が保険未加入のまま乗っている状況だったと思います。
今後は今以上に増え続けると言われています。
例のような事故でも車両保険に加入していれば車の修理は保険金で直すことができます。
まだ車両保険未加入の方は再度検討してみる価値があります。身近な代理店に相談してみてはいかがでしょうか?
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ファイナンシャルプランナー 森 和彦
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