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対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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フラット35でお馴染みの、住宅金融支援機構から
「平成22年度フラット35利用者調査報告」が発表されました。
先ず、改めて驚くべきは、利用者数の上昇です。
※フラット35利用者数
・2009年度 → 52,308件
・2010年度 → 115,257件
緊急経済対策の一環として始まった
フラット35S金利引き下げ措置によって、
昨年の利用者が急増したのは既に周知の事実ですが、
09年比3倍という数字には驚きですよね。
35Sの「S」とは、スペシャルのSになり、
一定以上の省エネ効果等が認められない住宅には、
利用できないローンになっています。
なので、住宅を購入するお客様にしてみれば、
フラット35Sが利用できる物件=良い物件
という見方が定着してきたこともあり、そういう意味では、
フラット35Sの存在は、住宅業界へ大きな影響を及ぼしています。
さて、具体的なフラット35の利用者の状況を見てみると、
30歳代の利用者が急増していることがわかります。
当社でもそうですが、住宅購入の中心世代は
20歳代後半~30歳代のお客様がほとんどです。
また、1995年以降銀行ローンが低金利で落ち着いていて、
金利優遇サービスがどんどん拡大されていることから、
フラット35よりも、銀行の変動金利や短期固定型金利を選ぶ
お客様のほうが、圧倒的に多い状況でした。
しかし、フラット35Sのような低利の長期固定住宅ローンが
登場したことによって、銀行ローンのシェアが奪われる形で
フラット35Sの利用者(30歳代)が急増してきたのです。
さて、フラット35Sは、住宅エコポイント制度と同じで、
予算ありきの住宅ローンになります。
2,000億円程度の予算は想定以上のスピードで消化されており、
年末を待たずに、申し込みを打ち切る可能性が出てきました。
住宅金融支援機構では、申し込み締め切り3週間前には
ホームページ上で告知するとしていますので、
気になる方は、細かくチェックするのが良いでしょう。
一応、購入する物件が決まってなくても先に申し込みだけ
できるようになっていますので、場合によっては、とりあえず申し込む
だけでも良いかもしれませんね
不動産は大きな買い物なので、いくら物件が安くても
ローンの金利が高ければ、相殺されてしまいます。
今は、不動産価格はほぼ底をつき、住宅ローン金利は、
歴史を振り返っても、ここまで低い時代はありませんでした。
本当に今購入できる方がうらやましい限りです
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