難聴とカイロプラクティック・・・論文紹介1
-
カイロプラクティック
耳鳴り・めまい・中耳炎・顎関節
2007-09-09 21:53
同じような症状でも、人それぞれ原因は違いますので、経過もさまざまですが、全体的には、とても良い結果を出しているのではないかと感じています。
実際、難聴に対するカイロプラクティックの有効性を示す論文も多く出ていますので、今回は、そのうちの一つをご紹介しましょう。
この論文は、ケースレポートと言う形で、2000年にRobert C. Kessinger, DCらによって、手技療法の学術誌「JMPT」*1に発表されました。
このケースの患者は、75歳の女性、かなり以前から、めまい、耳鳴りと聴力損失の症状を持っていて、カイロプラクティックを受ける数週間前から悪化していました。
X線写真では、頚椎4番から7番まで穏やかな退行性変性を起こしているのが分かりました。聴力機能の明らかな低下がみられました。RAND 36 Health Survey(調査方法の一種)により、彼女の主観的なストレスが明らかになりました。
カイロプラクティックの施術は、X線写真や脊柱体表温度の左右差をもとに、上部頚椎に行なわれました。
そして、カイロプラクティックの施術により患者の症状は軽減し、聴力機能も改善されました。また、X線写真でも構造的機能的改善は明らかでした。
この論文は、難聴やめまい、耳鳴りの患者に対して、頚椎との関係性やカイロプラクティックの有効性を示す一つの材料になるのではないでしょうか。
山中英司
治療院のホームページ http://www.hikaichiro.com/
私のブログ http://hikaiyamanaka.blog73.fc2.com/
治療院のブログ http://hikaichiro.blog73.fc2.com/
治療院外活動ホームページ http://jocoso.jp/hikaichiro/
*1J Manipulative Physiol Ther 2000 (Jun);23(5):352-362
このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
045-981-4431
「カイロプラクティック」のコラム
耳なり、めまいの体験談:カイロの怖いイメージ全っくありません(2017/12/05 18:12)
原因不明の体調不良(めまいや吐き気)の体験談(2011/12/09 18:12)
難聴とカイロプラクティック・・論文紹介4(2007/09/15 16:09)
難聴、頚部痛とカイロプラクティック・・論文紹介3(2007/09/14 16:09)
難聴、顎関節とカイロプラクティック・・論文紹介2(2007/09/10 20:09)