- 辰巳 いちぞう
- 株式会社SGOソリューションズ
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-5326-3618
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
お客様とお話をしていてこんな話が。
「いつまでもこんなことをしてはいられない。早急に日常に戻さなければならない。」
あるいは
取引顧客に一件ずつお見舞い電話をした。「何かあったら手伝うから」と言った
ところ、多くの反響があり、今、その会社の営業マンはその対応に奔走している。
売上や受注などそういうリターンとは別次元の話で・・・だ。
誤解をしないでいただきたいのだが、被災地・被災者をないがしろにして云々
言っているのではない。
企業経営者もまた、従業員の家族を守る立場にあると言うことの
表れなのだ。
日本は今、深い悲しみと重い空気に包まれている。
事業を、社会を回していかなければ従業員を守ることすら
ままならないのもまた現実だ。
多くの会社が日常を取り戻そうとする努力を始めた。
テレビ局の通常放送への復帰もそのひとつだろう。
3/25に迫ったプロ野球の開幕への議論もそのひとつ。
「金が目当て」と揶揄する人もいるだろうが、そういう次元の話では
ないのだと理解して欲しい。
それぞれの立場と責任で社会的な責任を果たすことこそが我々
被災していない、「その他の人々」のすべきことのひとつではないだろうか。
被災地も戦っている。しかし、社会を、経済を回すための努力をしていかないと
被災地すら応援できなくなる。心に留めてあげることも出来なくなる。
現実逃避ではない。生きるための戦いでもある。
客先の従業員は言う。
「日本がこんなことになっていて、営業をしている場合か?」と。
営業をしている場合なのだ。
では聞こう。そんな営業という職務を全うしないでアナタは何をする?
震災を理由に給料が止まってもそんなことを言っていられるのか?
安定した給料があることを前提にそんなことを言っているのであれば
その論調は説得材料に欠けている。
それこそ、被災者は家・仕事・家族など多くの後ろ盾を失っても
なお生きる努力をしている。
彼らの努力を尻目になぜそんなことを言うのだ?と。
テレビを観て、わずかな募金をして節電をする。仕事が出来ない理由には
ならないし、仕事をしない理由にもならない。
募金もしよう。節電もしようじゃないか。
でも社会を取り戻す努力もしようではないか。
社会が回ればお金が回る。お金が回れば多くの支援が可能になる。
塞ぎ込んでいても仕方がないのだ。
塞ぎ込んでいて、何が生まれる?ネガティブな発想とわずかな
「短い時限装置」付きの同情くらいしか生まれない。
前を向け。そして歩き出さねばならない。
聞こえのいい同情論に流されてはならない。
我々は歩き出さなければならないのだ。
このコラムの執筆専門家
- 辰巳 いちぞう
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社SGOソリューションズ
今すぐやれることから、企業のリソースを活かした営業支援を実行
営業支援(戦略・戦術の設計から実行・検証)を切り口に、人材の成長と強い組織づくりのトータルソリューションを提供しています。提案や研修という行為をゴールにするのではなく、実行後の「成果」に徹底的にこだわり、企業の成長をバックアップいたします。
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