No.160 GAP・新旧ロゴ騒動から学ぶ、ファンとブランドシンボル - CI・VI - 専門家プロファイル

澤田 且成
アイディーテンジャパン株式会社 企業ブランディングコンサルタント
東京都
ブランドコンサルタント

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No.160 GAP・新旧ロゴ騒動から学ぶ、ファンとブランドシンボル

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  1. 法人・ビジネス
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ブランディングニュース 『企業ブランド戦略の成功と秘密』

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No.160 GAP・新旧ロゴ騒動から学ぶ、ファンとブランドシンボル
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“選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン      2011.04.04

 ブランディングニュース『企業ブランド戦略の成功と秘密』

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こんにちは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。

はじめに、
東日本大震災で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。

地域によっては、まだまだ混乱がつづいていますが、
私たちは日本の中堅・中小・ベンチャー企業を支えるサポーターとして
これからも良質な情報発信でお役立ちさせていただきたいと願っております。


さて、今回は昨秋話題となった
ファッションブランド・GAPのロゴ変更騒動を振り返ります。

ブルーに白抜きの細字フォントで「GAP」と描かれた
ブランドロゴは、GAPブランドのファンのみならず
世界各国で多くのユーザーが認知しています。

20年来にわたり親しまれたこのロゴですが、
昨秋突如としてGAPがロゴ変更と新ロゴを発表。
この直後からネット上では批判の声で炎上しはじめました。

さらに2日後、GAP社長が発した提案が、火に油を注ぐ結果に。
怒り心頭に発したユーザーの批判はFacebookやTwitterなど
ソーシャルメディアで拡散し、マスメディアでも報道されました。

そうした騒動に慌てたGAPは、発表から1週間で新ロゴを撤回。

現在も、世界の3000以上ある店舗には、
これまでと同じくブルーのロゴが掲げられています。

今回のブランディングニュースでは、このGAPの新旧ロゴ騒動から
ファンの心の中で育まれるブランドシンボルについて、
考えたいと思います。

GAP JAPAN-ギャップ ジャパン
http://gap.co.jp/

*        *        *

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<本日の内容>
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
GAP・新旧ロゴ騒動から学ぶ、ファンとブランドシンボル

[2] 編集後記

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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
GAP・新旧ロゴ騒動から学ぶ、ファンとブランドシンボル
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■ わずか1週間で撤回されたロゴ変更騒動の顛末

GAPの新旧ロゴ騒動。その発端は昨年10月4日の発表でした。

ブルーに白抜きでGAPと描かれた旧ロゴは
20年来にわたり店に掲げられ、多くのファンに親しまれたもの。

このロゴを、ユーザーに予告することなく
GAPは新しいロゴを発表したのでした。

突然のロゴ変更は、それまでのブランドイメージを刷新する効果が
期待できるものの、GAPの発表からは変更の意図や
新しいロゴのデザイン性について批判が殺到。
多くのファンが新ロゴを受け入れなかったのです。

そうした事態に拍車をかけ、騒動へと発展させたのは
発表から2日後に「ユーザーからアイデアを募る」と
Facebook上で表明したマーク・ハンセン社長らGAPの姿勢でした。

「新しいロゴが受け入れられないから募集するのは順序が違う」
「新しいデザインを浸透させようという意志を感じない」
「ロゴ変更の意味合いが不明」
これらの点が、非難の焦点となりました。

こうしたソーシャルメディア内での炎上ぶりは、
マスメディアでも注目を集めるようになり、
ニュースとして世界中に報じられる事態に発展。

こうして新ロゴ発表から1週間後の11日、GAPは旧ロゴの維持を発表。
新旧ロゴ騒動は、GAP側が降参する形で幕を閉じたのでした。

 

続きはこちらから。

⇒ http://www.id10.jp/brandingnews/110404

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