No.158 「ストッパ」のネーミング戦略 - ブランドネーミング - 専門家プロファイル

澤田 且成
アイディーテンジャパン株式会社 企業ブランディングコンサルタント
東京都
ブランドコンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ブランド戦略・ネーミング

眞鍋 顕宏
眞鍋 顕宏
(コミックデザイナー)
中沢雅孝
中沢雅孝
(YouTube専門コンサルタント)
吉原 賢
吉原 賢
(クリエイティブディレクター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

No.158 「ストッパ」のネーミング戦略

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. ブランド戦略・ネーミング
  3. ブランドネーミング
ブランディングニュース 『企業ブランド戦略の成功と秘密』

ブランディング・ブランド戦略パートナーのアイディーテンジャパン
(http://www.id10.jp)は中小企業のブランド戦略を支援しています。
==============================================================
No.158 効き目のイメージでヒット商品に。
ライオン「ストッパ」のネーミング戦略
--------------------------------------------------------------
“選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン       2011.3.1

 ブランディングニュース『企業ブランド戦略の成功と秘密』

==============================================================


こんにちは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。

今日から3月がはじまりました。

九州や四国では梅の花も咲きはじめ、
先週末には首都圏で春一番も。

「一年の希望は春が決める」。(中国のことわざ)
新しい年度に向け、いろいろな事に挑戦していきたいものです。

さて、今回のブランディングニュースでは
ロングセラー商品となった整腸薬「ストッパ」を取り上げます。

2003年の発売から7年目を迎えた昨年は、
猛暑の影響で大きく売上げを伸ばしたストッパ。

水なしで飲め、即効性があることはもちろんですが
分かりやすいネーミングも
消費者に受け入れられた重要なポイントといえます。

今回は、ブランディングの上でも重要な位置づけである
“ネーミング”について、ダイレクトに伝えることで成功した
ストッパを例に考えていきたいと思います。

ストッパ
http://stoppa.lion.co.jp/

*        *        *

--------------------------------------------------------------
<本日の内容>
--------------------------------------------------------------

[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
効き目のイメージでヒット商品に。ライオン「ストッパ」のネーミング戦略

[2] ブランディングセミナースケジュール
 
[3] 編集後記

--------------------------------------------------------------
[1]  "選ばれ続ける仕組み"の事例:
効き目のイメージでヒット商品に。ライオン「ストッパ」のネーミング戦略
--------------------------------------------------------------

■ 薬は3つの名前をもつ

ストッパというネーミングを考えていく前に、
薬の名前について、特徴的な点に触れておきます。

それは「薬には名前が3つある」ということ。

さまざまな成分を調剤する薬は、
含まれる化学構造式をそのまま表記することができます。
これを「化学名」と呼んでいます。

化学名は成分が一目瞭然である反面、
医師や看護師、薬剤師が使うには非実用的です。

そこで、効能を左右する主成分を名前として使うようになりました。
処方薬の明細や医薬品のパッケージに明記される
○○酸~という表現がこれにあたります。

しかし、これも消費者には名前を記憶しにくく、
一般名を効いても効能がイメージできません。

病院などで出される処方薬は、その選択を医師が行うため
やや一般名に近い形で商品名が付けられます。
これは医師側の視点に立ったネーミング戦略です。

最近売上げを伸ばしている市販の頭痛薬「ロキソニン」などは
処方薬で名前が浸透していることから、
市販薬も処方薬と同じ商品名を用いて販売しています。

ただ、そういったケースは稀で、
消費者は「効き目がありそうな薬」や
「効能が分かりやすい薬」「お馴染みの薬」を選びます。

風邪薬の一般名は分からずとも、
薬局に行けば、パブロンやバファリン、コンタックを買う。

これは消費者に浸透したブランド名を冠し
効能にあわせシリーズ展開して販売しています。

ただ、薬局など扱われる医薬品には
一つのブランドとして商品名に冠したり、
分かりやすいネーミングを使って販売するようになりました。

さらには小林製薬に代表される
「熱さまシート」や「ガスピタン」、「サカムケア」といった
ダジャレのようなネーミングも、
親近感のある大衆薬として消費者に受け入れられています。

続きはこちらから。

⇒ http://www.id10.jp/brandingnews/110301

このコラムに類似したコラム

No.164 危機を乗り越え復活を遂げた「白い恋人」のネーミング力 澤田 且成 - ブランドコンサルタント(2011/05/02 18:52)

No.133 THE BARBERに学ぶシンプルでダイレクトなネーミング戦略 澤田 且成 - ブランドコンサルタント(2011/02/15 13:04)

2-3 「いいコト」へのブランド戦略の転換 吉原 賢 - クリエイティブディレクター(2014/10/21 17:46)

2-2 日本市場は縮小し、機能や性能だけでは生き残れない 吉原 賢 - クリエイティブディレクター(2014/10/13 18:22)