- 中沢 努
- パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
- 東京都
- コンサルタント・研修講師・講演講師
対象:人材育成
人事制度設計、合併人事、導入や運用の支援、アセスメント、研修、・・・様々なテーマで多くの企業に入り込み、人事部の支援者としてやってきました。
しかしある時を境に、疑問を感じるようになりました。
なぜなら、
「実務に埋もれたリーダーや管理職は失格だ」と言っている本人が、実務に埋もれている。
「評価スキルを上げろ」と社員に言っているわりには、その人の評価スキルは高くない。
そして、それらに気付いていない、気付こうとしない、気付いていてもどこか逃げている・・・ように見えたからです。
だから「あぁ、また人事部があんなこと言っている」と流されてしまう。
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・人事部として「我々は変わらねばならない」と言う前に、まずそれを言う人事部が変わったほうがいいのではありませんか?
・人事部として「我々はもっと経営マインドを持たねばならない」と言う前に、まずそれを言う人事部が営業や製造の現場に足を運び、現場の論理を知り、商いのロジックを会得したほうがいいのではありませんか?
・人事部として「我々はもっと人を育てねばならない」と言う前に、まずそれを言う人事部員が自部門の人材を育てたほうがいいのではありませんか?
3つ挙げましたが、いずれも非常に難しい。
でも人事部はその非常に難しいことをやれと言っているわけです。
実際にやってみれば、それがいかに大変なことであるかが分かります。
大変さを知れば、自分が言っていることの重大さに気づき、自ずと謙虚さが生まれます。
そしてこの謙虚さは人事部に重みや厚みをもたらします。
(出典) http://profile.ne.jp/pf/pensee-tsutomu-nakazawa/c/c-38907/
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人事部だって他の部門と同じ。
難儀難題に追われざるを得ない現実があることは知っています。
私が言いたいのは「完全たれ」ということではなく、そういう自分を強く自覚し「深く絶望する」ことが大切ではないか、ということです。
人事の仕事はそれくらい難しいのだという現実をもっと直視し、そこから生まれる切実さに基づいて仕事をしなければならないのではないか、と思うのです。
(中沢努「<深く考える>序開き」から抜粋)
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