『「いたちごっこの渦」に巻き込まれないように』 - 保険選び - 専門家プロファイル

高津 嘉邦
代表取締役
兵庫県
保険アドバイザー

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対象:保険設計・保険見直し

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『「いたちごっこの渦」に巻き込まれないように』

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保険ショップに来店されるお客さまの相談内容は、大きく2つに分けることができます。

1つは、医療など、ある特定の分野の保険について聞きたい、という相談。
もう1つが、昔、よくわからないで入った、総合的な保険の不足を補うための保険について聞きたい、という相談。この2つのパターンが大半を占めます。

保険商品は、時代と共に大きく変化をしており、常に時代に合わせて改良されています。例えば、時代ごとに病気のトレンドというものがあります。「生活習慣病」や、「女性特有の病気」といった病気は、一昔前は言葉すら知らなかった人が多い病気でしたが、今では当たり前に注目されています。

もちろん、そうしたトレンドの移り変わりとともに、保険に関してもその時代に合わせたものに切り替えていかなければ、保険に加入していること自体が宝の持ち腐れとなってしまう可能性があります。また、既に加入をされているお客さまが、ほかの商品だけを加入させる際も、しっかりと既に加入されている契約を見直さないと、重複した保障のために、「余剰な保険料」を支払ってしまっているケースも多々あるのです。

例えば、医療保険だけに加入を希望されるお客さま。病気に関して言うと、医療技術の進歩により長期入院は減っており、手術も日帰りで終わる対象の病気も急速に増えてきております。ところが、ガンに関しては医療技術は目覚ましい進歩を遂げていますがまだまだ費用のかかる病気で、「お金を持っていれば治る病気」とも言われているくらいです。本当に費用のかかる病気を見極め、保険に加入しなければ、手厚い保障の確保はできないのです。

特定の保険商品のみに加入される際も、それぞれの保険商品に意味があり、保障内容も全くといっていいほど違います。「これに加入していれば大丈夫」という保険商品は決してありません。自身の健康状態や、将来など、多面的な視点から、保険の全体像を見据えた上で、最適な保険商品に加入をする必要があるのです。

そうでないと、新しい病気のトレンドが生まれる度、どんどん保険を付け足さないと、安心にはつながらない、といった、病気と保険の「いたちごっこの渦」に巻き込まれてしまうでしょう。

場当たり的に保険をとらえ、多くの保険商品にどんどん追加で加入し、実際にどのようなときにどんな保障がされるのか、しっかりと把握しないまま保険料を支払い続ける。支払い対象のけがや病気になった際にも、保険の対象になることに気がつかない。

こういった悲劇を防ぐためには、保険に加入する際、しっかりと最適なものを選択する必要があるのです。

※「美楽」(2011年1月号)に執筆したもの

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