医療保険は何保険？

　こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。

　お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。

　相変わらず、医療保険のテレビコマーシャルがたくさん流れていますね。

　医療保険とは病気やケガで入院をしたり、手術を受けた時に、給付金が受取れる保険です。

　以前は、死亡保険の特約としてつける形が多かったのですが、長生きのリスクに備えて何歳になっても給付金の受け取れる終身タイプの保障へのニーズが高まり、現在は単独の商品が主流になっています。

　　ところで、この医療保険のＴＶコマーシャルをじっくり見ていると、生命保険会社と損害保険会社のどちらも取り扱っていることに気付きます（医療保険会社というのは聞いたことがありません）。

　　はて？どうしてでしょう？

　　生命保険会社というのは、人の生死に関して保険金を出す会社で、損害保険会社は、事故などのような偶然による損害を補償してくれる保険を扱っている会社です。

　入院したら日額いくら、手術をしたらいくらという医療保険は、人の生死に関することでも、損害に対するものでもないですね。

　医療保険は、第3分野の保険と呼ばれることがありますが、それは、生命保険でも損害保険でもないそのまじりあった分野という位置づけのためです。

　　医療保険は比較的新しい保険のため、生命保険でも損害保険でもない分野として調整した結果、生命保険会社でも損害保険会社でも取り扱うようになったようです。

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