- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
階段手摺りは施主がもともと構想していたイメージスケッチをもとに作られています。単部にはRをつける曲げ加工が施され、施主の手によるセルフビルドの塗装によって、アンティーク調のいぶし銀のような表面を持つ仕上がりになっています。
仕上がりに非常に正確なイメージを持つクライアントの要望を、もしペンキ職人さんに頼んだ場合と比較すると大きなコストダウンにつながっています。そもそも、町場の工事現場にいる普通のペンキ屋さんの場合、いぶし銀調に仕上げてください!などという複雑な要望にこたえることに慣れていないから、このような要望がある場合の見積もりというのは一様に高くなってしまう傾向があります。ホームセンターの普通のペンキやインターネットで輸入した特殊な塗料を駆使して、すばらしい仕上がりを作り出したセルフビルドの技にはわれわれも感心しました。これもセルフビルドの面白いところであると感じます。