「自分」を「客観的」に見ることの難しさ - 職場の人間関係・雰囲気 - 専門家プロファイル

大野 晴夫
スコープ・アンド・リサーチ株式会社 代表取締役 経営コンサルタント
経営コンサルタント

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「自分」を「客観的」に見ることの難しさ

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コミュニケーション&リレーション Column:Simple Thinking 

 「自分がよく理解されていない」、「公正に評価されていない」と感じることは多々あることですね。

 まったくの誤解や先入観がその理由である場合を含めて、その改善や解決を求めて、率直に話し合うことも、なかなか難しいことです。

 その前に、自分自身をどこまで客観的に、公正に評価できるかについて考えてみたいと思います。

 人が人を評価するに当ってその判断基準になっているのは何でしょうか?

 なるほど人事制度において、資格制度や評価制度で評価対象となる要素・要件、業務課題などが表現されていますが、そうした制度の運用でも、なかなか評価結果に納得や信頼を得ることは難しいですね。

 そうした制度上の理解・評価と関係なく、私たちの人を見る目、評価する眼というのは、先ずは自分自身の価値観、見方になりますが、その元となっているのは、自身の仕事や生活・人生での経験ではないかと思います。

 その中に、実際に出会い、一緒の時間を持ち、会話や行動を共にし、観察し、さまざまな感想・思いを持った方々との経験や情報、直接会ってはいないが、雑誌やニュースやマスコミなど種々の人間情報・人物情報などの間接経験も入っています。

 そうした何かしらの比較の元、評価判断の元となる情報の量と質が、「自分」を「客観的」に見、「他人」を「客観的」にかつ極力「公正」に評価する基盤になるのではないでしょうか。

 より理解しあえる人間関係には、こうした経験や情報がとても大切と考えます。

 私が人間関係の形成上軸にしている要素として、「自分ができないことをできる人」に対する敬意・尊敬、「自分がやりたくないことをやって頂ける方」への感謝、があります。

 裏返して言うと、自分ができないこと・やれないこと等自分の不足する能力、不足する意欲、できない・やらない・やれない状況を素直に認めることができるよう意識しています。

 そうすると相手の方への感謝や敬意やねぎらいの気持ちを何かしら必ず見出すことができると思うのです。

 他(の方を)を「客観的」に「公正」に評価できるかどうかは、先ず「自身」を「客観的」に見ることができるかどうか、できているかどうか、に掛かっているかもしれません。

 仕事、生活、家庭、趣味、知識・見識・スキル等、そういう意味で人間関係を通しての経験はやはり大切と思います。

 特に異質なものを含め、多様多彩な経験・体験をそれぞれの年代で持つことができればよいですね。

 仮にそれらが、つらく、悲しく、困難なものであっても、一層客観性を増す要素となり、感謝や敬意や信頼感を持つことができる礎になると考えます。

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                                         "Simple Thinking - Let's start from the basics."  P.2

                                                                                                                              2011.1.28

 

 

 

 

 

 

 

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