ペット可マンションの普及率と実態 - マンション売買 - 専門家プロファイル

宮下 弘章
リスト株式会社 
神奈川県
不動産コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

ペット可マンションの普及率と実態

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 不動産売買
  3. マンション売買

ペット可マンションの普及率に関するデータがあります。
2008年に行なわれた不動産経済研究所の調査によると、
07年中に首都圏におけるペット可マンションの発売戸数は、
年間で5.2万戸以上となり、普及率は86.2%となりました。

特に、千葉県での普及率が高く、なんと93.2%でした。

過去の普及率を振り返ってみても、その伸びは明らかです。
99年 → 3.1%
02年 → 34.6%
05年 → 64.9%


ペット可マンションが増えてきた1つの要因として考えられるのは、
国土交通省が1997年に行なった大きな制度改正が影響しています。
中高層共同住宅標準管理規約の中で、ペット飼育に関する規約を
「正式に管理規定に定めるべき」としたのです。
これを受け、ペット可マンションを営利上の差別化戦略に位置づけて
マンション開発を行うデベロッパーが増えたのです。
その後ペットブームの波が押し寄せたこともあり、ペット可マンションは
加速度的に増えてきたのです。

ペット専用の特別な設備が付いているのも、今では珍しくありません。
足洗い場、グルーミング室、ドッグランなどなど。贅沢三昧

ところで、ペット可マンションの飼育規定は、いろいろなものがあります。
例えば、ペットの種類や数の制限を明確に取り決めているものや、
「小型犬に限る」「部屋で飼える大きさに限る」等のあいまいなもの。
あるいは「体重5キロ以内で体長60センチ以内」等としている規約など。

でも、これらは決してちゃんと遵守されているとは言えません。
ペットは生きものですから、人間と同じように成長していきます。
だから、犬などは体長が規約の範囲を超えて大きくなるのもいるでしょう。
しかし、定期的にペットの身体測定などは行なわれてはいません。

また、いろいろな問題などが起こっているのも事実です。
鳴き声による騒音問題、汚物などの悪臭の問題などなど、
このような問題を抱えているマンションは少なくありません。
居住者の中には、ペットが苦手な人も居るわけです。
だから、飼い主は迷惑をかけないように注意しなければいけません。
でも、実態としてはモラルに反するトラブルが一番多いと聞きます。


実は、私もペット可マンションに住んでいます。
そして、ミニチュアダックスを飼いはじめて既に8年になります。
今のところ、トラブルなどはありませんが、もしかしたら隣の人は
ニオイや鳴き声に対し、不快に感じているかもしれない・・・

決して「大丈夫大丈夫!」などと安易に考えず、
ちゃんと注意を払って飼わないといけない・・・と、改めて感じます

《情報満載お役立ちサイト ご覧下さい》

FP宮下弘章の“マイホームと住宅ローン”セミナーブログ

住宅購入・住宅ローン金利などの基礎知識を学べる無料セミナー

このコラムに類似したコラム

管理費等の精算 楯岡 悟朗 - 不動産コンサルタント(2011/08/26 17:11)

管理費と修繕積立金 野城 郁朗 - 不動産コンサルタント(2010/11/05 21:58)

定期点検を有効活用しよう!! 野城 郁朗 - 不動産コンサルタント(2010/09/17 16:42)

マンションはやっぱり常駐管理がいい! 宮下 弘章 - 不動産コンサルタント(2010/09/13 12:00)

専用庭からマンションを視る…ペット・落し物 深山 州 - マンション管理士(2010/06/29 09:00)