- 村上 春奈
- 村上建築設計室
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
casa della casa(東京都目黒区)では、確認申請の際、制作ものの暖炉はなかなか例がないのでどうしたものかと役所の方が悩んでしまい、確認がおりるのに少々時間がかかりましたが、庭で焚き火などがなかなか出来ない都市部でこそ、価値があるようにも思います。
暖炉のある生活をおくるためには、火事をおこさないよう、火を扱う上での配慮を忘れてはなりません。
暖炉をつくる際には、暖炉や煙突の周囲を燃えない材料でつくる必要があります。
火の粉が飛んできても燃えたり焦げたりしないよう、暖炉の周囲の壁や床はレンガや石などの燃えにくい材料としたり、ファイヤースクリーンを設けて火の粉が外へ出ないように配慮してください。
また、暖炉は熱をもちやすいので、溜まった熱により自然発火するような材料を壁の内部や仕上げ材などに使用しないようにします。
このほか、法規的にもいろいろ規定がありますので、それらも守って安全に使用することのできる暖炉を計画しましょう。
引き続き、暖炉を計画する上でのポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
つづく
シリーズを読む
村上建築設計室