この論文は、2003年に「JMPT」*1に発表されました。
この患者は、49歳の女性、医学的にベル麻痺(顔面神経麻痺)と診断を受けてからカイロプラクティックを受診した。
症状は、右顔面の完全麻痺、極度の音過敏症、そして右顎関節痛と頚部痛でした。
カイロプラクティックの治療は、顎関節を含めた全身的なアプローチで、高速で低振幅の刺激により、主訴とする症状の改善は良好でした。その後、6ヶ月間、継続的に改善しました。
この論文の最後は、症状の部位だけの分析、ケアではなく、全身的なアプローチをするカイロプラクティックが患者にとって有効であることを指摘しています。
症状をその部位だけ、または機械的、構造的にみたのでは、本質的な部分は見えてきません。
カイロプラクティックは、常に症状を全身的に捉えています。
その独創的価値が明らかになった症例ではないでしょうか。
山中英司
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*1J Manipulative Physiol Ther 2003 (May);26 (4):253
このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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