- 漆原 智
- 株式会社アーバンプロジェクト 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:新築工事・施工
☆木材に生木(なまき)と乾燥材があるのをご存知ですか?
一時、欠陥住宅で報道された家は、生木を使っていたことも、
原因の一つです。
なぜ、業者は生木を使ってしまったのでしょうか?
それは、乾燥材は一手間掛けていますから、生木より高いからです。
そこで、コストを抑えるために、生木を使ってしまったのですね。
生木は伐採後に、製材しただけですので、木材の内部に水分を含んでいます。
これを、通常は乾燥倉庫で乾かすのですが、その工程を省いた木材もあります。
一般には、仮設工事や仮設建築物につかわれる木材です。
この部類の木材を使えば、コストは下がりますね。
しかし、家に使った場合は、乾燥後にねじれや割れ、縮みが発生してしまいます。
せっかく締めたボルトも、木材の収縮でボルト自体緩んでしまうことも考えられます。
緩んだ軸組みやボルトのせいで、家が傾いたり、壁に亀裂が発生してしまうのです。
ですから、安いと思われても、そこにどのようなものが使われているかを、
チェックする必要があるのです。
結局、高い買い物をされないように、お気をつけてくださいね。
PS,乾燥材はKD材と表記されています。木材にも刻印されていますね。
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