「ツヤ」の話−2 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

森岡 篤
有限会社パルティータ 代表
建築家

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対象:住宅設計・構造

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「ツヤ」の話−2

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家の話あれこれ

建築における「ツヤ」


建築においては、例えば商店や飲食店(レストラン)のインテリアで、工芸品のような扱いで、金属やガラスや石など、「ツヤ」を使い高級感を出すことがあります。

住宅では、スタイルや好みによりますが、「ツヤ」を使う仕上はとても慎重にシミュレートすべきです。
自然な感じ、落ち着いた雰囲気を求めるなら、基本的に「ツヤ」は使わない方が良いです。
場違いな「ツヤ」は、安っぽさを与えます。
3分ツヤ位をベースとしますが、材料により(ペンキか、木部か、左官か)高級感のあるツヤの程度が変わります。
テクスチャーによっては、3分ツヤでもツヤが出過ぎることがあります。
かといって、例えば水性エマルジョンペイント(EP)のツヤ消しなどは、ツヤが無さ過ぎ粉っぽい感触で高級感に欠け、見るからに汚れやすそうです。
当事務所では、このように、「ツヤ」を微妙に調整して決めています。

このようにして調整されたインテリアに、ポイント的に「ツヤ」を入れたり、「ツヤ」有りで高級感のある家具を入れるのは、もちろんOKです。


外部用材料でも、左官材、吹付け材で「ツヤ」を付けすぎると「品」がなくなります。
ただ、塗装皮膜としては、ツヤ無しに比べツヤ有りの方が耐久性があるため、外部の場合はやむを得ずツヤを多くつけることがあります。