- 中嶋 真澄
- エニアグラムアソシエイツ代表 ビジネススキル講師
- 東京都
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
コミュニケーションの三つのスタイル 特徴と問題点
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コミュニケーションにおいて起こりうる問題点や葛藤について。
この間行ったワークショップのなかで、検討したテーマなのですが、
個人のパーソナリティの傾向から、次のような三つのスタイルが見られます。
1、執着
2、フラストレーション
3、拒絶
これらは無意識の部分で行われていることなので、なかなか自覚しずらいですが、おそらく、どなたもご自分の傾向について思い当たるところがあると思います。
1、執着のスタイルを持つ人は、人や状況との関わりにおいて、なるべく快適な結びつきを保ち続けようとする。
2、フラストレーションのスタイルを持つ人は、人や状況との関わりにおいて、自分の思い通りにならない、理想通りでないことに欲求不満を感じる。その欲求不満を相手にぶつけるため、文句を言いつつ人と関わることになる。
3、拒絶は、人や状況との関わりにおいて、関係を断つ方向に生きやすい。つまり、なんらか問題や葛藤が生じ、ストレスフルな状況になると、関わらないという方法をとる。
1、執着のスタイルを持つ場合、人にいい印象を与えようとする、好意的に接するというところは長所となる。けれども、自分にとって必ずしもためにならない相手や状況においても、関係を断ち切ることがむずかしい場合がある。
2、フラストレーションのスタイルを持つ人は、誠実なところがあり、自分では関わりを求めているにもかかわらず、その関わり方が「文句ばっかり」「批判的」となりやすいため、相手にもフラストレーションを与える。相手はこういうスタイルを持つ人と関わるのがいやになる。
もっとも、お互いにフラストレーションのスタイルを持つ人同士だと、文句を言いつつ、半分喧嘩になりながら、ストレスに満ちた関係を続けるということにもなりかねません。
3、拒絶のスタイルを持つ人は、自分の能力やスキルを提供することで、人とつながろうとします。しかし、対人関係のストレスに弱いとも言えます。個々の人と気持ちの触れ合う関係を持ちにくいのです。人間関係で面倒なことが起こると、関係を断ち切るのが早すぎる傾向があります。
さて、この三つのスタイルですが、1、執着のスタイルを持つ人は、自分にとってためにならない関係や不快な状況にもきちんと目を向けることが必要となってきます。
2、フラストレーションのスタイルを持つ人は、人との関わりにおいて「肯定的に相手や状況を受け止める」という受容的な姿勢が必要になってきます。
そして、3、拒絶のスタイルを持つ人は、もっと人や状況に関わっていく姿勢が必要です。拒絶のスタイルを持つ人は、自分が拒絶されるのではないかという恐れを持っているともいえます。関わることには勇気がいります。でも、その勇気を持つことで、人とのより豊かで深いつながりが生まれます。
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