行き過ぎた資本主義のせいで社会不安が起こったりすると、資本主義を批判する考えやその表現物がもてはやされる。
新聞や雑誌にその手の特集が組まれたり、書店でその手の本が平積みになったりする。
その手を記事や本を見た人/読んだ人も少なくないに違いない。
・社会問題に興味を持つことは大切だ。
・過度な資本主義がもたらす弊害について学ぶことも大切だ。
・資本主義そのものを改めて学ぶことも素晴らしい。
しかし「もっと大切なこと」があるのをあなたは知っているだろうか?
それは『「資本主義を批判する言説」が資本主義という制度・仕組みの中で「商品」となり、資本主義市場を通じて「売られていく」』という矛盾である。
それは『資本主義を批判する思想物が「資本主義の力で広まり、その力のお陰で聞かれ・見られ・読まれている」』という現実である。
これが分からない人は、資本主義を批判しながらその実、資本主義で儲けようとしている「不実な学者」や「不実な評論家」に弄ばれてしまう。
さて、あなたは大丈夫だろうか?
(中沢努「思考のための習作」から抜粋)
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