自邸改修記05…最終計画 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

佐山 希人
佐山建築研究所 一級建築士事務所 代表取締役所長
建築家

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対象:住宅設計・構造

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自邸改修記05…最終計画

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自邸改修

2010年6月19日(土)

築14年目。まだまだ住宅ローンが20年残っている。住宅ローンが終わってもしゃきっとしていてもらいたい。定期メンテナンスは大切だ。

いよいよ来週から外部の改修工事が始まる。今回の改修ポイントは、足場をかけないと工事ができないところの補修がメイン。木部の改修と外壁塗装。

木部は、木製サッシュまわりの改修とベランダの造り替え。夜露があたる木部は10年で改修する必要があると考えなければならない。塗装をこまめに3年ごとに 塗り重ねていけばもう少しは先送りできるが、足場がないと塗れない部分は10年ごとにチェック&補修をしたいところ。木製サッシュはガラスクラッドタイプ に障子を交換する。今まで何度か改修してきているが庇のないところの木製サッシュはやはり耐久性に難がある。その窓廻りの外部額縁は、杉にシッケンズ塗装 としていた。雨の跳ね返りがある部分はもうすでにかなりくたびれているが、水切れの良いところはまだまだ行ける。が。足場がないとできない補修なので、今 回は9割方の開口部の額縁を南洋材で交換することにする。南洋材はあるところでは、外部放置で30年の耐久性があるとうたっている。たしかに、シロアリも 食えないくらいに堅いのでそのくらいは持ちそうだ。それにシッケンズで塗装して様子を見ることにした。

築14年目のSPF材ベランダは雨 掛かりの多いところはすでに朽ちかけていて乗るのが怖い。築7年目ぐらいでその上に雨よけを造ったので14年も持っているのだろう。今回は、レッドシダー で造り替え。20年は耐久して欲しい。また、もう一カ所のベランダは外壁から持ち出している部分が水でやられてきたので、持ち出している構造材を南洋材で 造り替え、ベランダ上に庇を造ることにした。吹き込む雨は仕方ないが、夜露にあてないようにするだけで耐久性はかなりあがるだろう。こちらも20年はもっ て欲しい。

サイディング部分の塗装は、新築時よりもワンランク上げてシリコン塗装を計画。材料代で10万程度の違いではあるが新築時はそ の費用が出ない。改修時にランクアップ。また、左官仕上げの部分は塗膜をつくらない呼吸する塗料で検討。新築時、左官材のホワイトVは呼吸する仕上げ材な ので通気層をつくっていない。ダイライトに直接ホワイトVを仕上げている。躯体が蒸れてしまわないか心配ではあるが通気する塗料で改修してみることに。色は、葉山の伝統色で改修する予定。

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