- 関本 竜太
- 株式会社リオタデザイン 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
国立近代美術館での企画展「建築はどこにあるの?」に行ってきました.
展示は7組の建築家によるインスタレーションによって構成されています.インスタレーションというのは,空間体験のできる芸術作品というのがわかりやすいでしょうか.
建築は一般的に,構造や機能,経済原理などによって成り立っています.実務では我々は日々これらと向き合うことで建築を成立させていますが,これらの要素をはぎ取ったときに何がそこに残るのか.自分なら何ができるだろう?これらは建築家にとっての挑戦状とも言えるかもしれません.
タイトルでもある「建築はどこにあるの?」という言葉は,言い替えれば「建築って何だろう?」ということを問いかけられているような気がしました.建築とは何か,ということを常に考え続けていないと我々もふと足下をさらわれてしまう.そんな危うさも感じます.
とても興味深い作品群の中で,内藤廣さんの「赤縞」という作品が特に印象に残りました.
建築とはもはや形を持つ必要すらなく,そこで行われる行為そのものが建築になりうるのだと言われているような気がしました(暗くて写真は撮れませんでした).
会期は8月8日まで.興味のある方は,是非足を運んでみてください!
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