具体的ってどういうこと？

「もっと具体的に書きなさい」こんな指導を受けた方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか？でも、具体的がどういうことか理解できなければペンが進まないですよね。今日はそこを理解していただきたいと思います。エントリーシートや履歴書の添削をするときに８割の学生さん（実は社会人の方も）が以下のような自己ＰＲを書いてきます。

「私は積極的で協調性のある人間です。その点を生かして仕事に従事したいと思っています。」ドキッとされた画面の前のあなた（笑）。「具体的」って何なのかを考えるよいチャンスですよ。一緒に考えて見ましょう。

 私は「積極的」「協調性」を伝えるのが悪いことだとは思っていません。しかし何をもって積極的と言うのか、どんなところから協調性があると言えるのか。そこを抑えなければ読み手には伝わりません。みなさんに考えていただきたいのは「相手（採用側）視点」ということです。自分本位ではなく、相手がどう感じるかを大切に考えてみてください。そして採用側が納得できるような説得力ある内容にする必要があります。

そのためにはご自身の経験をじっくり思い出す必要があります。例えば以下のように細かい場面も思い出す必要があります。

 「私は現在カフェでアルバイトをしています。２年前、やり始めのころはコーヒーの入れ方もわからず満足の行く接客もできませんでした。しかしそれではいけないと思い、自分から進んでコーヒーの入れ方を先輩に聞いてメモをしたり、それを家に帰って実践し家族に飲んでもらい感想を聞いてみることを行いました。するとお客様の反応がよくわかりコーヒーを入れるこつをつかめ、満足の行く接客にもつながるようになりました」

これで約２００字です。みなさんこれを読んで何を感じますか？

 「積極的な人だな」「自ら進んで行動できるんだな」「課題を考え自分なりに工夫できるんだな」「お客様のことを考えて行動してるんだな」「こんな学生なら会ってみたいな」具体的に書くことでこんなにも多くの印象を相手（企業）に伝えることができるのです。具体的がどういうことか、わかっていただけましたか？