- 清水 健太郎
- ライフクリエイション 代表
- 埼玉県
- キャリアカウンセラー
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
もうすぐ2月。年が明けて個別の会社説明会のだいぶ始まって来たようですね。個別の説明会に参加をすると次にやってくる壁がエントリーシートではないかと思います。このところエントリーシートもより複雑化し、学生の皆さんにとって非常に難題なもの、またA4のフリースペースに自分を自由に表現してくださいといったタイプも増える傾向にあるようです。
しかし、今日はあえてエントリーシート、または履歴書の基本でもある自己PRをいかに具体的に書くかということに焦点を当ててお話ししてみたいと思います。
キャリアセンターなどでのエントリーシート添削で「もっと具体的に書くといいよ」とアドバイスを受けたことがあるかたも多いことと思います。でも、具体的に書いたほうが良いとわかっていても「どうすれば具体的になるのかわからない」という学生さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は具体的とは何か、一緒に考えてゆきましょう。エントリーシートや履歴書の添削をするときに8割の学生さん(実は社会人の方も)が以下のような自己PRを書いてきます。
「私は積極的で協調性のある人間です。その点を生かして仕事をしたいと思っています。」
この文章を読んでドキッとされた方も多くいらっしゃるのでは?
私は「積極的」「協調性」を伝えるのが悪いことだとは思っていません。しかし何をもって積極的と言うのか、どんなところから協調性があると言えるのか。そこを抑えなければ読み手には伝わりません。大切なのは採用側(読み手)にあなた自身をイメージさせ、納得させること。「この人ならわが社に来て活躍してくれそう」と納得させることに意識を置きましょう。具体的なエピソードの入った一文をご紹介しますね。
「自分から進んでコーヒーの入れ方を先輩に聞いてメモし、それを家に帰って実践し家族に飲んでもらい感想を聞いてみました。するとお客様の反応がよくわかりコーヒーを入れるこつをつかめ、満足の行く接客にもつながるようになりました」
みなさんこれを読んで何を感じますか?どんなイメージが沸きましたか?
「積極的な人だな」「自ら進んで行動できるんだな」「課題を考え自分なりに工夫できるんだな」「お客様のことを考えて行動してるんだな」「こんな学生なら会ってみたいな」具体的に書くことでこんなにも多くの印象を(企業に)伝えることができるのです。
この学生さんがアルバイトで、日常生活で頑張っている姿がイメージ出来ませんか?
この文章からは、この人が「どんな風に、どんあ場面で積極的なのか」が良くわかります。また、自己PRは単なる自己紹介ではなく、企業の採用担当者に「一緒に仕事がしたい」と思わせるように書くことが大切ですね。
また、この事例であれば、どんなコーヒーショップなのか例えばチェーン店なのか個人経営なのかを書くだけでも読み手のイメージは変わります。何人くらいのスタッフで回しているという情報があれば忙しさのイメージも沸きますし、週に何日勤務しているなどの情報があることでアルバイトに費やしている時間の割合もわかります。
相手にイメージさせる、納得させる意識を持って自己PRを書いてみてください。
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