前々回「いやあ、遺言を書くのは難しい!」とおっしゃった相談者は
なぜそうした印象を受けたのか?
それは遺言を書く以外の話、つまり財産の遺し方について
繰り返しお話したことに違和感を感じられたからではないかと
私は感じています。
相続・遺言のサポートを業務とされている方々の多くは、
遺言のご相談をお受けした場合にまず遺言の基礎として
その方の家族関係と財産の全体像がどうなっているのか、
そしてその方の財産の遺し方のご希望をお聞きして
プロとして法律や税務、ご本人やご家族の心情など総合的に考えて
遺言の内容への助言と作成のサポートをするのではないかと思います。
ただし、もしご自身が熟慮の上で作成した遺言の案をあらかじめお持ちだった場合、
それを後から他人にとやかく言われることは
決して気分のいいことではないでしょう。
(あるいは対応に問題があったのかもしれません。)
遺言のご相談をされた方と相談を受けた専門家との間に
もし見解の違いが生まれるとしたら、
両者の間に「視点の置き場」が違うことによるのかもしれません。
遺言の作成を考える時にご本人が何よりも重視する点は、
「過去」と「現在」ではないかと思います。
これに対して相談を受けた方が配慮をする点は、
「現在」と「将来」です。
特に「将来を配慮する」とは相続が起きた後の
数年後、数十年後にどんな事態が起こりうるかを見据えています。
そうした両者の見解を埋めるのによい方法はないか?
私は「あるツール」が役に立つのではないかと思っています。
(つづく)
「遺言書」に関するまとめ
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遺言書は自分で書ける?遺産を大切な人に遺せる遺言書は重要です。揉めない遺言書作りをしましょう!
「終活」「エンディングノート」という言葉が聞かれるようになりましたが、そもそも遺言ってなんだろう?不動産や貯蓄の渡す相手を決めればいいの?自分で作った遺言書でも効力を発揮するのか分からない。自分の死後、自分の遺産は大切な人にきちんと渡したいものです。遺言書を用意する必要性や、用意の仕方、遺言書が効力を発揮する場合など、専門家が分かりやすく説明します。
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