3.布団や洗濯物
ヨーロッパの建物にはバルコニーのないところが多く、路地裏に建つアパートの窓から道路を挟んで前のお宅の窓に紐をかけ洗濯物を干したりしています。日本人からみると生活観のある素敵な景色にも見えます。
さて日本ではどうでしょうか?
割と下町の(超高層を除く)マンションが並ぶ地域では、晴れた日になるとバルコニーから一斉に布団や衣服が干されます。 ある意味「日本の都会の風景」として定着しているのかもしれません。
一昔前のマンションですと、天井から吊り下げ式の物干し竿架けがついており、竿には多くの洗濯物が干されています。また格子状の手すりがバルコニーの中を丸見えにしています。
一方、平成に入って分譲されたマンションでは、バルコニー壁がコンクリートになり、壁の内側に(壁が陰になって外から見えないように)洗濯物を干すようになりました。
しかし、日本人特有と言いますか「布団をお天道様にしっかりと当てて干したい」と言う考えが根付いているため、特に布団や毛布をコンクリート壁にダラーンとかけて干している人も結構多いものです。
ここのポイントでは「ルール違反かどうか」を杓子定規に言うつもりはありません。ただ美観や美的センスをマンション購入のポイントに挙げる方なら、大事なチェックポイントになるでしょう。
一方、高級を謳い文句にするマンションや閑静な住宅街に佇む低層マンションでは、布団干しどころか洗濯物の姿も殆ど見かけません。
このようなマンションを購入し布団をバルコニー壁に垂れかけたら、管理組合からの指示を受けた管理人から即日苦情がくる、と思って間違いないでしょう。
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