- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
それは何も若者が親元から離れて一人暮らしする・・・というパターンではなく、若い夫婦が小さな子供を預けたまま出稼ぎ労働に出なければならない人の割合が多いのです。
うちのお手伝いさんはまだ30代ですが、〔政府の一人っ子政策には逆らって〕田舎に子供が3人います。
ご主人の実家の両親に預けたまま、夫婦で上海に出稼ぎに来ていて、もう3年以上も子供には会っていません。
〔ちなみに彼女は3ヵ所の仕事を掛け持ちしています〕
帰省する旅費があれば、その分、仕送りに回したいので、なかなか帰れないのです。
しかも、夫婦で同じ上海に住みながらも、それぞれの職場に住み込んでいるため、夫婦もバラバラに暮らしています。
来年の春節こそは帰省したいと、職場の上司〔メインはホテルの掃除〕に相談したところ、
「連休をとりたいなら辞めろ。代わりはいくらでもいる」と言われたそうです。
春節の時期に辞めたら、お給料を払ってくれない恐れがあるので、彼女は今月早々に辞めてしまい、今は他の仕事を探しています。
事情を知れば知るほど、私もとても辛い気持ちになります。
何のために結婚して、子供を産んだのか?
お金のために、家族がバラバラに暮らさなければならない現実。
日本人は、もっと家族がいっしょに暮らせる幸せを感謝しなければならないなと思わされます。