- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
色んな逸話があるのだが、あまり長々と書く気はないので簡単に言うと、身障者に不自由のない社会になると、健常者と身障者の接点がなくなる、ということである。
昔は身障者が街で困っていると、それに気付いた人が助けてあげたり、一人では助けられない状況なら周りの人に声を掛けて、皆で助けていたのである。
それは、健常者と身障者の大事なコミュニケーションであった様な気がする。
今は殆ど身障者のためのインフラが整備され、健常者は殆ど身障者を意識する必要がなくなっている。
例えば「どこでもエレベーター」みたいなこうした政策は、非常に利用頻度の少ないものに莫大なお金をかけて、僕らに随分、公共心を失わせた様な気がするのである。
前置きが長くなってしまった。
実は、ある大学の玄関脇にスロープを造った。
これは、荷物搬入用のスロープで、身障者も使っても良い(笑)