日本人のライフスタイルの変化は、欧米人と比べ大きく、家がその変化に対応できなくなることが最大の原因です。
長寿命住宅をつくるには、ライフスタイルの変化に、環境(家)が対応できる事が必要です。
そのためには、
フェーズ1 建物に手を加えなくても、変化に対応できる
フェーズ2 変化に応じ、簡単に家を変えられること
「手を加える」、「家を変える」とは、工事を行うことです。
言い換えると、
フェーズ1 工事を伴わなくても、ライフスタイルの変化に対応できる
フェーズ2 ライフスタイルの変化に応じ、最小限の工事で改築する
ということです。
現在、当事務所で設計を進めている「NNボックス」は、3世帯のための専用住宅ですが、長寿命住宅「100年住める家」を目指しています。
若い世帯が住むこともあり、今後さまざまな環境、生活の変化が予想され、家がその変化に対応できるよう考慮しています。
次回より、必要に応じ、「NNボックス」の考え方を紹介しながら、長寿命住宅の具体的方法について述べたいと思います。
このコラムの執筆専門家

- 森岡 篤
- (建築家)
- 有限会社パルティータ 代表
庭を取り込む心地良い空間、永く住むためのフレキシブルな家
家づくりは、建て主にとっても、とても手間がかかることですが、苦労した結果、建物が実際に形となり、できあがっていくのは、本当に楽しいものです。遠い将来、この家に住んで良かった、と感じてもらえるような、家づくりのお手伝いをしたいと思います。
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