敷地は千葉県房総半島の南端、館山に位置する。IT系企業に勤める若いクライアント御夫婦 のための週末住宅である。丘陵地に位置し、眼下には美しい海を望むことができる。反対側には緑豊 かな山が控え、自然に恵まれた温暖な場所である。 設計にあたっては、クライアントのコンピュータに囲まれた現代的な都市生活を補完する建築とし て、自然とどのような関係を築くか、それをテーマとした。 配置は、海から山への軸線と直交方向に長くし、海と山の眺望を最大限活かせるようにしている。 海側に向かって居室から縁側、土間、外部へと続く。このようなバッファゾーンを段階的に挟む構成 により、内部と外部とを連続させようと意図した。 外皮に纏うのは、開閉可能なルーバーである。ガラスを開け放せば、周囲の自然 とを遮るものはルーバーだけである。このルーバーは、開閉により、日射や眺望などを程良くコント ロールし、自然との距離感を調整可能な柔らかな境界となっている。
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