- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
まず彼がうまいのは、「比喩・例え」の使い方。
やはり言葉の使い方って、成功ツールとして、すごく重要だなということをまず実感。
本書の中身に行く前に、まず成功概念の喩え話に唸りました。
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成功の原理原則は、いつの時代も誰が言っても同じ。
しかし、原理原則を知れば誰でも簡単に成功できるわけではない。
それはなぜか?
原理原則とは、とても大まかなものだから。
例えるなら、
「野生の象を見たいなら、アフリカに行きなさい」とアドバイスするようなものです。
ウソではありませんが、これだけの情報で目的地にだり着くのは大変です。
だから、「行ったことのある人に道順を聞こう」と考え、経験者に聞くのが一番の近道なのです。
それもできるだけ多くの経験者に聞き、その上で一番近い道を選べば早く目標が達成できる。
成功もこれと同じです。
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例えはここまで。
本題はこの先です。
日本では年収三千万円以上の高額納税者は、約1万9千人に一人しかいません。
この一人と出会えますか?ということです。
そもそも知り合いが一万人いる人もマレでしょう。
私の場合、もちろん一人も知り合いはいませんでした。
だから、自分から出向いて教えを請いました。
道幸さんの体験談を読んでいると、本当に世の中には、一見、悪いこと不幸なことも、実は、もっと大きな幸せを準備されているために起こっているのではないか・・・?
と思えてなりません。
よく「ピンチはチャンス」と言いますが、これって本当だと思います。
ピンチの時に、それをどう受け止め、対処するかによって、もっと大きなチャンスを手にできるのです。
道幸さんは、大学を卒業して、証券会社に就職し、営業サラリーマンをしていました。
当時の月収は17万円ちょっと。
そんな生活の中で、ある日、半年分の定期券を落としてしまったのです。
金額は8万円。
これは、ものすごくショックな出来事でした。
当時の給料では、買い直すことができません。
そこで道幸さんは、会社までの片道2時間〔往復4時間〕を歩くことにしたのです。
但し、ただ歩くだけではなく、道すがら、ポストに名刺を入れていきました。
そんなふうに毎日長時間歩くものだから、昼間、顧客訪問のために営業に行く時間帯は、疲れてフラフラでした。
ある日、疲れを癒すために、サウナに立ち寄りました。
平日の昼間にサウナに行く人間とは・・・?
観察してみると、営業マンでは、営業成績が上位1%に入っている優秀者と、下位20%の成績不良者にハッキリ分かれることがわかりました。
つまり、平日の昼間にサウナに来る人間は、両極端なポジションに位置するのです。
ちなみに中間層の人達は、サウナなどには立ち寄らず、この時間帯、
真面目にコツコツと働いています。
〔ここではなぜ上位1%の人がサウナにいるのかは書きません〕
さて、道幸さん、実はこのサウナで、当時社内でトップ成績を収めている先輩に会いました。
その人こそが、実は道幸さんの人生に大きな影響を与えるキーパーソンだったのです。
彼の教えを請いながら、やがて道幸さんもトップセールスを獲得でき、
わずか一年半で年収が9倍になりました。
〔その後は複数の会社のオーナー経営者として成功〕
更にその頃、毎日、名刺をポストに入れていた人達から電話がかかってくるようになりました。
「連続60日も名刺を入れて歩くヤツはどんなヤツか会ってみたい」
というお客さんもいました。
そこで出会ったお客さんによって、グンと売上が上がったのです。
もし、定期券を落とす・・・という“不幸”がなかったら、
彼は、人生を変えるようなメンターとの出逢いもなく、
お客さんとの出逢いもなかったでしょう。
但し、不幸を嘆いたり、不平不満を言ってくすぶっていたら
チャンスは訪れないと思います。
それをきっかけに、別の新たな行動を起こしてみる、ということですね。
そうすれば、次は、もっと今より良くなるように準備されているんだと思います。