銀行に受けのいい決算書その6  - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

須藤 利究
有限会社RIKYU・コンサルティング 代表取締役
経営コンサルタント

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寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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銀行に受けのいい決算書その6 

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銀行の決算書の見方
さて、今日も引き続き銀行に受けのいい決算書の話をしましょう。

経営者や財務担当の方、今日も決算書のご用意お願いします。

貸し渋りが本格化してきています。
審査の厳格化とともに、審査期間の長期化も見られます。

決算書の課題や資金繰り表のチェックがシビアになっています。

円高による輸出関連産業の下請け企業にも影響が出るのは必至ですよね。

原理原則に則って、円滑な融資のために決算書の内容を良くすることが
遠いようで近道かも知れません。

今日は前回お話した土地の評価額について直接決算書の実態修整とは
離れますが、銀行の評価法をちょっと説明して見たいと思います。

銀行が担保不足と言ってきたけど、土地の周辺価格や建物の建築価格を
考えると、担保不足というのに納得できないことがありませんでしたか?

ひとつにはお客さんは自分や会社の資産を高く見たいという思いがあり
ます。逆に銀行は固い評価が原則です。銀行は土地の形や道路幅、斜面
など色々な要素で減額します。

建物についても特殊建物については、かなり評価が厳しくなります。

住宅などは問題ないのですが、商売によっては、建物が特殊で市場性の
低い場合などがあります。

たとえば
パチンコ店やサウナなど同業以外だと返って建物がない方が売りやすい
場合まで想定するのです。ですからお客さんの考える価格と合わない訳
です。

さて、ちょっと寄り道しましたが、今日は「固定資産」中の無形固定資産
に入りたいと思います。
ここでまず問題となるのが、有価証券、主に株式です。

最近のように株式市場が下がった時には、当然ながら基準日通常6月・12
月時点の株価を採用されます。帳簿価格より上がっているものも、
逆もありますが、下がっている場合は帳簿価格と比較して時価が安い場合
減額対象になります。帳簿価格より市場価格が高い場合は土地と同じで、
債務者区分決定時のプラス材料になります。土地の実態修整の考え方は
基本的には同じです。

今日はこの辺にさせていただき、次回はゴルフ会員権や保証金などについて
お話したいと思います。

銀行の実態修整の方法を知ることにより、銀行に評価される決算書に近づく
ことを願っております。
不明な点は、お気軽にメールでお問い合わせ下さい。