- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
最初の提案では予想外の「パティオ案」を出して、施主の反応を伺ったが、
今回は外向きの案である。
前回は、玄関の向きを道路側としていたが、今回は母屋側(西側)に変更している。
また、「泊まり客」については、母屋で対応するとのことで、「客間」がなくなった。
この家は、奥さんがソーシャルワーカーをしていたので
将来、車椅子生活になっても対応できる様求められた。
そういう人に限って車椅子に乗るようなことにはならないものだが、
平屋でバリアフリーということには応えなくてはならないだろう。
幸い敷地面積に制約がないので、平屋でも自由にプランニングできる。
今回の案は、水回りを集約し、家事動線を極力短くする。
設備的にもその方が経済的といえる。
キッチンは住宅の「司令塔」なので、
ここから家中が見渡せるようにする。
ダイニングは朝日を浴びる東に配置。
リビングは南に。
子供の活動スペースは、ダイニングから連続させ、
当面は仕切らなくていい。
部屋を斜めにしてみたのは、キッチンからの眺望がパノラマの様に開ける様に、
しかし、子供スペースの位置が一番いい場所、というのが気にかかる。
構成は気に入られたが、まだまだスタディが必要である。