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閲覧数順 2024年04月24日更新

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変動金利の言い訳

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住宅取得 住宅ローン選定
「金利選択」。住宅ローン相談における一番多い問題ではないでしょうか?
教科書的な回答としては、金利下落傾向の時は、変動金利が有利。
金利上昇傾向の時は固定金利が有利、ですよね?

でも、消費者の方の認識は違います。
変動金利で借りないと、住宅費負担がきついので変動金利を選択。
しばらく低金利が続いているし、まだ大丈夫でしょう。
(何が大丈夫なのでしょうか?)
金利が上昇したら固定に変えますよ。
(見立てが正しければアナリストやファンドマネージャーになれるのでは?)
というところが多いのではないでしょうか?

今回は、
「金利が上昇したら固定金利に切り替えます」、
という発想についてです。

皆さん新聞をお読みのはずです。
しかし、自分の関心の無い記事は印象に残らないようです。
(逆カクテルパーティ効果)
6月だけで何回も「長期金利上昇」の文字が踊りました。
最近では、与謝野財務・金融・経済財政担当大臣の
長期金利の上昇を懸念する記事まで掲載されました。

すなわち、今まさに、消費者の言わんとする、その時期かも知れないのです。
しかし、人間は自分の都合の良い方に考えてしまいます。
長期固定金利にすると、毎月返済額が高くなりもったいないので、
しばらく金利は動かない(はず)という楽観的観測を持ちます。

この状態が長く続けば良いのですが、
長期金利につられて短期金利も上昇すると、
家計を著しく圧迫するでしょう。
その時に、固定金利に切り替えようにも、
長期金利は短期金利に先んじて上昇しますから、
ずるずると固定金利よりも安い変動金利を選ぶことに。

やがて、与謝野大臣が懸念するように、
国債の発行過多からインフレに突入でもすれば、
変動金利を選んだ家庭は、ゆでガエルの如くなるかも知れません。

私が先日耳にしたところ、とある銀行が、現在の住宅ローン金利では、
銀行が赤字になる可能性がある、ということを懸念しているようです。
住宅ローンの契約書をよく見ると、
金利は銀行が自由に決められると書いてありませんか?

もしそうであれば、変動金利の住宅ローンは、
銀行にとって草刈り場と化す可能性もあり得ます。

(次回に続く SCMP高橋成壽)

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