- 青松 敬明
- ビジネスナビゲーター
- ビジネスコーチ
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
上に向かって拡大しないといけないのに、なぜか真横や下の石を掴んでしまうのである。
具体的に考えると、例えば、東証1部に公開している企業は、東証二部に公開している企業よりも少々大きい企業が多く、東証二部に公開している企業の多くは、新興市場に公開している企業よりも大きい。そして、ちょっと小さくなって非上場企業がある。(あくまでも便宜上で、上場していないから大きくない、というつもりはない)
これをロッククライミングに例えると、非上場企業がさらに上を目指すには、自分の今掴んでいる石よりも上にある石を掴まないといけない。つまり東証一部や二部の企業と付き合っていかないといけない。
そして、その石の力で自分の体を持ち上げ、さらにもっと上の石を掴むことによって、最初に掴んだ石は、今度は足を置く場所になる。
別に、大きな企業を踏み台にしろ、ということではない。
しかし、ほとんどのベンチャー企業や中小企業は、同レベルの企業とばかり付き合ったり、付き合い易い自分よりも小規模の企業と付き合ったりしがちである。
それでは、より大きなビジネスを掴むことも、事業の拡大もままならない。
上の石を掴むこと、つまり、より大きな企業と付き合うことには、様々な障壁が伴うものである。
簡単に付き合ってくれなかったり、簡単にビジネスにならなかったり。
しかし、その経験が、結果的に、事業を拡大し、企業を拡大することになるはずである。
これは、個人レベルでも言えると思う。