そんな過去の知識を捨てることで、腰痛の改善率もかわってくると言う内容の論文をご紹介しましょう。
1995年、Indahl Aたちによって脊柱関連の学術誌「Spine」に発表されました。
内容は、腰痛のために2ヶ月以上欠勤している患者975名を集め、教育プログラム群と、標準的治療群に無作為に割り付け、3年間にわたって追跡調査したものでした。
この教育プログラムとは、古い常識を忘れて怖がらずに動くようにという3時間の講習で、標準的治療群とは、従来の安静するなどの西洋医学的な治療プログラムです。
その結果、標準的治療群は40%の職場復帰率で、教育プログラムの方は70%も職場復帰をしました。
ちなみに、この研究は、最優秀賞を受賞した研究論文です。
腰痛は、構造的なものではなく、心理的要素が大きく絡む症状だと言うことが、よく分かる研究ではないでしょうか。
そして、従来の間違った情報が、いかに腰痛患者の回復を遅らせているかもこの研究は警告しているのではないでしょうか。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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