- 中沢雅孝
- 神奈川県
- YouTube専門コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
明日の包装文化を創る;暮らしの中のシュリンク(1)
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【月曜朝8:00はたのしくお勉強】;プラスチックの基礎
2009-06-01 07:45
ラフに包んでタイトに包装するフィルム*1
フィルムを成型するとき、縦方向や横方向に延ばすと、すなわち延伸すると引っ張り強度などを持ったフィルムが得られる。
延伸したフィルムは縮まろうとする性質を持つが、熱をかけて延伸した状態を固定することができる。
現在包装分野などでもっとも広範に使われているOPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルムは、こうしてつくられたフィルムである。
その延伸したフィルムが縮まろうとする性質*2を利用したのが''シュリンク包装''で、包装後、フィルムに熱をかけて収縮させ中身製品に密着した包装に仕上げることができる。
シュリンク包装には塵や汚れから商品を守り、中身を見せて商品価値を高めるといった機能以外に、
結束性やバージン性の保証、改ざん防止といった機能もある。
また最近では、ラベルの用途で大幅に市場が拡大している。
結束性は外装やまとめ包装する際に必要とされる機能で、典型的な例としては、缶飲料のシュリンク外装がある。
段ボールのトレーに所定の数の缶飲料を載せ、シュリンクフィルムでラッピングしたのち熱収縮させてタイトな包装に仕上げる。
密封性はそれほど必要としないためスリーブ包装になる場合が多いが、輸送に耐えられるだけの丈夫なフィルムが要求される。
商品全体を薄いフィルム膜で包むと、それを破らない限り商品を使えない。
シュリンク包装のバージン性の保証や改ざん防止機能である。
典型的な例としては、殺虫剤などのスプレー商品がある。
また、容器のキャップの部分だけにフィルムをかけて熱収縮させるキャップシールの用途もある。