高専の良かったこと、良くなかったこと

高専に5年間息子を通わせた経験から、良かったことや気になったことをまとめました。

お子さんの進学先を検討する際の参考になれば幸いです。

高専の良かったこと

マークシート方式の受験

公立高校は記述式試験ですが、高専の一般受験はマークシート方式なので、記述が苦手な子には好都合です。（息子は推薦入試のみです）

年齢制限なしのキャンパス見学

高専は小中学生が夏休みなどに参加できるオープンキャンパスがあり、高専祭も自由に見学できます。早い段階で学校の雰囲気が分かり、進路の目標設定につながります。

学費が安い

5年間の学費は合計469,200円（2024年現在）でした。通学交通費や必須のPC・スマホ代、課外活動費などは別途かかります。

寮費が安い

　寮費は光熱費込みで5ヶ月で約57,000円。食費も1ヶ月約4万円です。寮に入ることで交通費や通学時間の負担がなくなります。

専門的な授業が早く始まる

高専では入学直後から専門科目の授業が90分単位で行われ、大学のような形式です。興味のあることを自主的に学ぶタイプの学生に適していますが、基礎知識が不十分だと授業についていくのが難しい面もあります。

資格取得に集中できる

大学受験が不要な分、資格取得に時間と費用を回せるため、資格の幅が広がります。例えば、息子は高専在学中に英検1級や応用情報処理技術者などを取得。学校の後援会制度で、資格取得時に報奨金がもらえるのもモチベーションに繋がりました。

就職に強い

高専の就職率は非常に高く、企業のスキルアップセミナーやインターンシップを通じて、在学中から実務に近い経験が積めるのも魅力です。

長期休暇を活用できる

高専の春休みや夏休みは長く、留学や旅行など多彩な経験ができます。

Amazon Prime学生会員になれる

15歳でも学生扱いなので、Amazon Primeの学生会員に登録できます。月額250円、年額2,450円。通常の半額料金で配送料無料、翌日配達、Prime Video、Amazon Music 、Amazon Photos、Prime会員限定セール、7日間の試着返品が無料でできるPrime Try Before You Buyなどたくさんの特典が利用できます。

高専の気になったこと

文化祭や体育祭や修学旅行がない

クラスマッチや高専祭、企業見学はありますが、高校のように長期間かけて事前準備するという体験は少ないです。

通学や生活リズムが不安定

空きコマがある日は、通学時間が異なることから、生活リズムが乱れがちでした。寮に入れば、生活のリズムを一定にしやすくなります。

一般科目・授業の選択肢が少ない

同じ学科で全員同じ授業を受ける場合が多く、選択科目も限定的で、大学のような科目のバリエーションはありません。

留年や退学が多い

授業についていけず留年や退学する人が多く、入学当初40人だったクラスが35人に減少しています。

食堂や売店などの設備が小さい

高専は大学に比べると募集人数が少ないので、どうしても大きな大学にくらべると食堂や売店が物足りない感じがします。