- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
とはいえ、そのスペースの「広さ」はそれほど変わったわけではなく、むしろ「昔の台所」の方が広かったかもしれないが、オープンになってはいるもののI型2550のセットがちょうど納まるくらいというところが多いのではないか。
そんな、欧米人から見れば「スモールキッチン」に、ただ出来合いの2550のキッチンセットを機械的にはめ込むだけでは能がないし「プア」なイメージもぬぐえない。
自由な発想で使いやすくてなおかつ見た目にも魅力的なキッチンを造ることができれば、日本の「スモールキッチン」も捨てたものではなくなるだろう。
スモールキッチンにどんな可能性があるのかは、数多くの欧米での実例を見るとわかってくる。
参考になるサイトを3つ紹介しよう。
まずは「The Kitchn」。
キッチンライフを楽しむこと、美味しい料理を自分で作ることが好きな人のためのサイトということで、キッチンの実例や料理のレシピが満載。スモールキッチンについての事例も実に豊富である。
次に「The Kitchen Designer-Journal」。
アメリカのキッチンデザイナー、Susan Serraさんはシンプルで機能的なスカンジナビアンキッチンの大ファンで、自身のこのサイトでもたくさん紹介しているが、全体的に北欧のキッチンは「スモール」なものが多くとても参考になる。
最後は「Kitchens.com」。
消費者向けのキッチン作りに関するあらゆる情報を網羅したお役立ちサイトで、この中でも「スモールキッチン」についての記述や紹介は多いのだが、デザインの決め方やプランの立て方から資金計画や施工業者の選び方までアドバイスするという、その内容の充実度の高さに驚かされる。
以上のようなサイトに紹介されている欧米の「スモールキッチン」から使えるアイディアを拝借し、実際のプロジェクトに生かすことができれば「正しい」ジャパニーズスモールキッチンの進む道が見えてくるかもしれない。
右の画像は台所計画工房製作のスモールキッチンとニュージーランド・オークランド郊外の個人経営の宿泊施設内にあるゲストハウスのスモールキッチンの例。