- 高安 重一
- 有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
そんなことを考えた住宅です。
住宅の動線計画を考えるときに、廊下の存在ってとてもネックになります。
間取りを考えるとき、クライアントの生活が見えないと、
いかにして廊下を減らして、その分の床面積を部屋に回せるか。
それが例えば建売住宅では求められることが多いと思うんです、
ポストに入っているチラシを見ていると、もっとゆったりした間取りの方がなあ、、
と思うことも多い。
でも、クライアントの見えない住宅って、そこがなかなか難しい部分だと思う。
もちろん、「町屋ーI」は注文住宅ですから、
クライアントと話し合うと、どういう生活がしたいかが見えてくる。
この住宅では、ご家族とお会いしていると、
子供が走り回れるくらいに元気になれる住宅がいいと思ったんです。
子供って、不思議なものでひとつながりの空間だとなぜか走る。
そうしているうちに、全部廊下なんだ、と考えると、間取りはスムーズに考えられる。
そうなると、収納は真ん中にあって、両側から使えた方がいいなあ、とか、
水回りは真ん中にあった方が、ぐるぐる動きやすいよなあ、とか、
色々案が展開してくる。
その意識をクライアントと共有できると、スムーズに話が進む。
そんなプロセスで行きたいなあ、と常々思ってます。
この模型写真は、家具をつくって検証しているところ。