社会福祉士会の委員会で「意思決定支援」について話し合った際、当事者の「愚行権」が話題になりました。
愚行権とは(四日市福祉会さんのHPが分かりやすいので引用)
他人からみるとバカげた事、愚かな事でも、第三者に危害を及ぼさない限りは、こういった行為を邪魔されない権利。
そしてこの行為は、一般社会からみて愚かであっても、上手くいけばそのことで心地よさや、幸福感が得ることができるのです。
例えば・・
タバコやお酒。飲み過ぎは様々なリスクが生じます。
ガンや依存症などにつながります。
でも、当の本人はタバコやお酒で気分転換やストレス解消を得られ、生活や仕事に活力が出てきます。
我慢することでかえって不調に陥るというケース。
またもっと広い解釈をすると、休日は何もせず一日中ゲームをしているケース。
部屋は不衛生になり、散らかり放題となります。不衛生や運動不足でこちらも体調不良を起こしてしまうといったリスクが生じてきます。
でも、当の本人はゲームをすることで気分転換やストレス解消を得られ、新たな活力につながり、日々の満足向上につながります。
以上のように、人はそれぞれ幸福感を得るために、何かしらの「愚行」を繰り返しているのです。
委員会の話題では「愚行権」のワードはキツすぎるので他に替わるワードを探す宿題にしていますが、私は
「ゆるふわ権」
が当事者を傷つけず怠惰的意味合いも含まれると思いましたw
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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