SDGsが企業の宣伝になってしまっている指摘について 後編 - 太陽光発電・太陽熱温水器 - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2021年11月26日更新

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SDGsが企業の宣伝になってしまっている指摘について 後編

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SDGsが本来の主旨に反して、単なる企業の宣伝もしくはリスク回避手段になってしまっているのではないかという指摘について、その後編です。途中からの話になるので、ここから記事をご覧になっている方は前編からお読みいただけますと幸いです。

これまで、SDGsのような取り組みは次々と新しいものが誕生し、そして消えていきました。二酸化炭素の排出削減を提唱した「チームマイナス6%」というキャンペーンがありましたが、いったいどれだけの人が覚えているでしょうか。当時は企業のホームページにこのロゴマークを入れるために殺到したものですが、今ではそれがSDGsに取って代わっているだけではないのか、という指摘があるのもうなずけます。厳しい言い方をする人の中には、「スーツにSDGsのバッジをつけている人もアクセサリーとしか思っていない」なんて意見もあります。こうなってしまうと、過去に登場しては消えていった環境認証の1つになってしまいかねません。

これまでの取り組みの多くは国内だけのものであったり、海外のものであってもその国だけのもので全世界的な広がりを見せることがあまりなかったというのはあるでしょう。その点、今回のSDGsは全世界的な取り組みなので、今度こそ長続きして定着していくかもしれません。いえ、そうでなければ困ります。

私は個人的に、こうした過去の環境への取り組みがうまくいかなかったのは、経済や金融面でのアプローチが足りなかったからだと思っています。環境はコストが掛かるもので儲からない、できれば「やったこと」にしたいというわけです。そのせいで補助金などのスキームがなければ広がりを見せることが難しく、補助金が終わってしまうとそれにつられるようにしぼんでしまうのです。

今回のSDGsには、ESG投資やエシカル消費といった価値観がセットになっています。その他にもSDGs債と呼ばれる金融スキームもありますし、環境先進国のヨーロッパにはエシカルバンクと呼ばれる専門の金融機関まで登場しています。

私が代表を務める和上ホールディングスでは太陽光発電が主力事業ですが、今は太陽光発電もESG投資の重要な一角であり、発電事業自体が利益を上げられる仕組みが出来上がっています。補助金はとっくに終了していますが、今もなお太陽光発電が注目され普及が進んでいるのは、こうした金融的な仕組みが確立して環境ビジネスが儲かるようになったからだと思います。

SDGsが単なる企業の宣伝になっているかもしれませんが、私はそれでもいいじゃないかと思います。すでにSDGsに関連するさまざまな価値観やビジネスは自立をして、自分の力で歩み始めているのですから。

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(大阪府 / 住宅設備コーディネーター)
株式会社和上ホールディングス 代表取締役

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