科学的介護④

こんにちは！介護経営コンサルティング・介護施設紹介「株式会社アースソリューション」の寺崎でございます。

今回は、科学的介護④ということで、最終回「通所介護の個別機能訓練加算の改定」について取り上げます。

通所介護において、利用者様の自立支援の観点から、個別的に機能訓練を実施する事業者を評価する形で、「個別機能訓練加算」の算定を認めています。

今回の改正点は下記の通りです。

従来は、「個別機能訓練加算（Ⅰ）　46単位/日　個別機能訓練加算（Ⅱ）　56単位/日」でしたが、

（改定後）

個別機能訓練加算（Ⅰ）イ　56単位/日　（旧加算Ⅱと同じ）

個別機能訓練加算（Ⅰ）ロ　85単位/日　（実質旧加算Ⅰ＋Ⅱ）

個別機能訓練加算（Ⅱ）　20単位/日

となります。

旧加算（Ⅰ）はなくなり、旧加算（Ⅱ）に吸収される形として「新加算（Ⅰ）イ」となります。

「新加算（Ⅰ）ロ」は実質、従来旧加算（Ⅰ）と同（Ⅱ）を同時算定していた事業所に適用されます。

これでは減算となってしまうわけですが、それを救済する形として「新加算（Ⅱ）」が新設されます。

新加算（Ⅰ）イの算定要件は、旧加算（Ⅱ）と基本的に変更はありません。

新加算（Ⅰ）ロの場合は、旧加算（Ⅰ）と同じく「専従1名以上の機能訓練指導員をサービス提供時間中配置する」ことが義務となります。

新加算（Ⅱ）は、加算（Ⅰ）に加えて、個別機能訓練計画書を厚生労働省（LIFE)に提出し、フィードバックを受けることが要件になります。

この「LIFE」というものがまだ見えてこないのですが、入浴介助加算の減算分（10単位マイナス）を補填する意味でも、この「新加算（Ⅱ）」の算定が求められます。

以上、4回にわたって連載しましたが、厚生労働省は科学的介護の実現に向け、本格的に舵を切り始めました。

介護事業を今後も継続していくには、この科学的介護を無視することはできません。

負担も多く、ご不満もあるでしょうが、こういった加算等をしっかり算定することにより、介護事業の収益をアップさせることはできると思います。

弊社は、現場で踏ん張っていらっしゃるすべての介護事業所を、心から応援し、ご支援していきたいと考えております。