
- 中野 博
- 株式会社エコライフ研究所 代表取締役
- 埼玉県
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
安全な住まいと結露の不思議な関係
「大樹、結露についてはわかるかい?」
「うん、なんとなく、わかるよ、物質の三態って話は4年生で習ったし。
液体、気体、固体の授業は今年もやったからね。パパのビールのグラスにも結露があるよ!(笑)」
「さて、結露が発生した場合には、ママがしていたみたいに余分な仕事がうまれるだけでなく、
健康被害が出ることを知っておいたほうがいい。その前に、家の中で温度差があることによって、
お年寄りが毎年何万人も亡くなっている事を知ってるかい?」
「え?温度差でしんじゃうのー」
「そう、本で読んだんだけど、毎年交通事故で亡くなる人数より、家の中の温度差で心臓麻痺や
脳溢血などでなくなるお年寄りが多いそうだよ。専門用語でヒートショックっ言うみたいだね。」
「ヒートショック?!」
「つまり、温度の差が急に変わる部屋と部屋の間や浴室と脱衣室の間の温度の急激な違いで、
ゾクッとして倒れてしまうことをいうようだよ。」
「そういえば、前の家はお風呂を出るときにいつも、寒いから、途中でストーブを入れていたよね。でも、ストーブのにおいがくさかったことを覚えているよ。」
「そう、今から考えると、生活してる家によって本当にいろんな違いがあるもんだよ。」
「そうね、私の両親がこの家に遊びきて、お風呂に入ったとき、感動していたことを思い出すわ、
もちろん、お風呂自体の壁と天井が木で覆われていることで温泉気分だとも言ってたけど、やっぱりお風呂を出たあとの脱衣室が暖かい事にはすごく感動していたもの。」
「そう、だから家の中を断熱材を利用して、省エネルギーに変えたことは、単に光熱費を安くして得をしただけでなくて、ヒートショックをなくしたり、結露をなくしてカビが生えなくなったことで、健康にも安全な空間を作り上げたことなんだよ。」
「パパってすごい!よーく、いろんなことを勉強したわねー。」
「パパ、今度学校でもみんなに教えてあげるといいよ、僕じゃうまく説明できないし、学校の先生も詳しい話を聞きたがっているからさ。」
「そうか、学校で生徒や先生に教えるなんてすばらしいことだなー。」