元本割れが無い、またはリスクが低い商品での運用 - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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元本割れが無い、またはリスクが低い商品での運用

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元本が保証されていて、リターンの高い商品はありませんが、元本割れが無いか低い商品と運用方法をご紹介します。

1.会社で財形制度を整えている場合は、一般財形での積立をお勧めします。税の優遇等はなくなりましたが、給与から天引きされるため、確実に貯まります。預金での貯蓄のため元本は割れません。

2.財形制度が無い場合には、定期預金の毎月積立がお勧めです。ネットバンクの1年物は市中金利を反映し、都市銀行よりも高い金利のものが多くお勧めです。定期預金は単利ですので、利子も含めた運用を行うため、満期日に元利を含め定期預金として預け替えする必要があります。
預金保険制度により、元金1,000万円とその利子が保証されます。1,000万円を超えた資金を運用される場合は複数の銀行を活用下さい。
なお、外貨定期預金は、外貨での元本と利子は割れませんが、為替の変動リスクが大きく、円に戻した際に元本割れが発生する可能性があります。

3.3ヶ月ごとに発売される個人向け国債10年変動も元本割れがありません。
金利が長期金利-0.8%で設定されますから、金利動向に沿った商品としてお勧めです。また、購入後1年経ちますと前2回の受取利息を引かれるだけで解約が可能です。
なお、個人向け国債5年固定は、2年後から前4回の利息を引かれるだけで解約が可能です。

通常債券は途中での売却は市場の価格に基づきますので、元本割れが発生する場合がありますが、個人向け国債は償還前でも元本が保証された商品として個人向け国債は一般投資家に有利な商品といえます。

4.定期預金や国債は単利の商品ですが、複利で運用してくれる商品として(円の)MMF(マネー・マネージメント・ファンド)があります。この商品は国内外の公社債、譲渡性預金やコマーシャルペーパーなどの短期金融商品で運用する公社債投資信託です。リスクは低く元本過去10年で1度、マイカル倒産の際に一部MMFで元本割れが発生しましたが、それ以外はありませんでした。

実績利回りのため、事前に利率は保証できませんが、現時点で0.5%を上回るものがあります(09年2月15日現在)。また、収益分配金を毎日計算して(日々決算型といいます)、月末にまとめて再投資する1ヶ月複利です。
上記金利を比較するのに、私は日経・マネーマーケットの下記ページを利用しています。
http://markets.nikkei.co.jp/plan/ratelist.aspx

5.投資信託ですが、リスクの低い商品として、国内債券を対象とするインデックス・ファンドをお勧めします。リターンは複利換算で0.8%〜1.5%程度(09年2月15日現在)と低いものの、リスクも低く(2007年12月までの456月標準偏差3%)、運用としては確実性商品に位置づけられます。
再投資を指定して、信託報酬の低い、信託財産留保額の無いファンドを、買付手数料0円の証券会社で購入されると、より高いリターンが得られます。