- 藤島 淑子
- 株式会社インディプロス 代表取締役/コンサルタント
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
人事コンサルタントの使い方 (6)「正解」を一緒に創れるコンサルタントか?
以前別のブログで、「正解など、ない」という記事を書いたのですが、
最近また、そのことについてよく考えます。
戦略とか、マネジメントとか、コンサルティングとか、
あるいは個人のキャリアについても、「これで絶対」とか、
「唯一無二の正解」とか、そういった類のものは、一切ないということ。
そのときの状況や関わる人、自分自身の性格や特性などによって、
その後のプロセスや結果が異なってくるからです。
結局、最後に成功したものが「正解」であり、最終的に結果がでなければ、
そのプロセスは「間違い」だった、ということになってしまう。
試合に勝てば、「あの采配が絶妙だった」と言われ、
負ければ、「あのときにあんな下手な賭けをしたのが敗因だ」と言われる
野球の監督みたいなものかも?(^_^;)
だから、「結果さえ出れば、どんな手を使っても良し」ということを
言いたいのではなくて・・・。
私たちはついつい、誰かのやっていることに対して、
「あのやり方は間違っている」とか、「あの考え方はおかしい」などと
批判・批評してしまいがちなのですが、
大切なのは、仮説をもって選択をした戦略なり、手法なりが、最終的に
「正解だった」と言えるよう、その後のプロセスで、結果がでるまで、
最後までしっかりと粘り強く、責任を持って取り組まなければいけない、
ということなのだと思います。
(そういう意味では、今、なにかと物議を呼んでいる定額給付金も、
将来、「正解だった」と言われているかもしれません。。。)
そのためには、まずは、「自分の選択を信じてやってみよう」という
自信が必要なのであると同時に、
この人(この会社)となら、自分と同じ価値観で判断や意思決定ができて、
ゴールに向けて、最後までお互いに信じてやっていける、
と思えるくらい、周囲の仲間やパートナーたちと、強い信頼関係が
あることが大切だな、と思います。
コンサルタントを選ぶときにも、そういう基準でぜひ選んでほしいですし、
私たちも、そういうクライアントに選んでもらえるように、
適切な発信をしていかないといけないのだと思います。
(そのあたり、まだまだ私は表現力が足りないんですけど・・・)
結局、戦略とかマネジメント、コンサルティングといったものは、
未知の部分、不確定要素の多い部分に踏み込んでいくことだと思うので、
そういうソフトな部分での環境を整えて、足を踏ん張れる態勢を保つことが、
とても重要なのではないかな、と、最近つくづく思います。