実現可能な「社会人留学」ー「普通」からの脱却

「普通」が生きづらいのは「女性」だけではなく、日本の若者全体の心理的抑圧感を感じる質問が多いです。

どうしたら「普通」の殻を破れるか。　そのための実現可能な学習方法をご紹介します。

（質問）

社会人留学を考えています。　25歳会社員です。

前々から留学には興味があり、一度ロサンゼルスで行った語学遊学体験が忘れられません。

留学の費用を賄えるだけの貯金はないですが、親に借りるのも難しいです。

また、帰国後の再就職も心配です。

（回答）

「仕事を止めての海外留学」よりも堅実な方法をご紹介しましょう。

カナダ在住、日本の優秀な頭脳が学んで行くのを長年支援しています。

1年程度では、どんな手段を見つけたとしても、仕事で使える英語能力とスキルは身に付きません。

（仕事で使える英語レベルは、英語圏の大学・大学院卒レベル程度が必須です）

大流行の「語学学校付きの海外体験」は帰国後の再就職に有利どころか

採用したい能力には当てはまりません。

「日本での仕事は続けながら、堅実・着実な方法で留学と同等の勉強をすること」が可能な時代です。

ITが進歩している現代に生きている利点を多いに活用すれば、日本で仕事を続けながら「留学」することが可能です。

日本から、カナダの大学Degreeが取れる方法もありますし、自分の身に付けたいスキルを学べるコースだけを選んで受講し、単位をもらえる方法もあります。

すべて、オンラインで行い、宿題提出、先生への質問、最終試験もすべて日本から可能です。
時間はかなりかかりますが、専門分野を英語で必死で学ぶことで、英語運用能力・クリティカル・シンキング能力も身につきます。

学費も、実際にカナダで留学生として大学に払う学費よりは、割安です。
（３単位で10万~15万程度）

しかも、日本での収入を失うことなく、自分のペースで将来への道を作ることが出来る手段です。

オンラインコースを提供するのはカナダの一流の大学レベルです。

コース履修、単位取得にはTOEFLiBT 少なくとも90以上の英語力は必須です。

TOEFL提出が義務付けられている大学と、オンライン専門で英語力の提示は必要なしという大学がありますが、どちらを選んだとしても、コースの難しさは同じです。

英語力が低いままで、コースに入ると、全く刃が立たず、払った授業料が無駄になりますので要注意。

具体的な進め方：

１．最初に、力試しとして、MOOC(Massive Open Online Course)のCoursera, edX, udacity などが提供しているカナダ・アメリカの一流大学の無料コースを受講。

無料で聴講するか、費用を払いその大学からの正式修了証をもらうかの２つの選択肢があります。 

MBA関連のコースも安価で提供されています。

例えば、イリノイ大学のMBA Digital Marketing Master Programなど、今の時代に必要とされているスキルを教えるコースが満載です。

２〜３試しに受講し、アサインメントも提出し、テストも受け、果たして自分の能力でこなせるレベルかどうかを判断してみて下さい。

難しすぎる場合は、上記オンライン大学資格を目指すには、まず英語能力をあげることに集中すべき段階です。

その場合は、中学からの英語の基本の総復習、クリティカル・シンキングの特訓、英語エッセイの書き方の勉強、英語の本に埋もれるくらい本を読む勉強を始めることです。

そして１年後くらいに、もう一度MOOCに挑戦。

この繰り返しが準備期間です。

２．能力が上がったと思ったら、Online大学に出願。

カナダのオンライン専門大学は非常にレベルが高く、そこで取った単位はカナダ国内、またアメリカにもかなりの互換性がありますので、将来実際にカナダでdegreeを完成させたい場合にも好都合です。

お勧めの２つのオンライン大学は：

Athabasca University 

Thompson Rivers University 

オンラインで出願出来、コース登録も授業料の支払いもオンラインですぐに完了します。
手続きを終えた翌月１日からコース開始です。

３．かなりの自信がついた頃、少なくとも３コース程度は終了し、終了証明書を手にいれた段階で、海外の大学院が視野に入ってきます。

海外大学院の卒業資格は、「途中入社」を歓迎しない日本にも大いに売り込める能力だと期待したいです。

（カナダまで届いてくる日本の就職事情は、信じられないほど古臭いですけどね。）




仕事を止め、借金をしてまで、単なる経験だけのために「社会人留学」をすることは賢明ではないと思います。

もし、現在の仕事に魅力を感じず、留学後は起業する意欲もあり、資金面でも問題無い場合は話は別です。

もう25歳の大人ですから、危険を覚悟で挑戦するかどうかも選択肢のひとつですね。

Good luck!