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閲覧数順 2017年11月24日更新

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視覚探偵日暮旅人4 人はなぜ自分が何をしたいのかわからなくなってしまうのか?

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恋愛心理 自己受容

前回はケーキの例を用いて子供に「今は食べてはいけません」と禁止令を出して、子供の欲求を抑えるとどうなるかと言う様な話を書きました。


ケーキは一つの例えです。


ケーキのように、子供の自然な欲求を無理やり抑えつけて禁止してしまう様な親の例は、現実レベルでは色々あったりするものです。


自然な欲求を感じる事を禁止されていると、いつしか欲求を抑える事が普通になります。
自分の欲求を我慢する事が出来るのが大人です。
しかし、欲求を抑え過ぎていると、それが行き過ぎると自分の欲求そのものを感じる事が鈍くなり、自分が何をしたのかがわからなくなってしまう状態にまで至ってしまう事があります。
どんな条件で、そこまで自分の気持ちを抑えてしまったり、自分の気持ちに気付けない程の心理状態になってしまうのでしょう?

 



以前、街中で、子供がお母さんに怒られているのを目にする事がありました。

何があったかまではわかりませんが、泣いている子供がいました。
その子供にお母さんが
「泣くんじゃありません。何も泣く事なんかないでしょう!」とか
転んでも「痛くなんかないでしょう!」「悲しくなんかないでしょう!」
と怒って、泣きやませようとしていたりします。

泣き止ませたいというお母さんの気持ちはわかるのですが、かなりヒステリックに言い聞かせようとしていたりします。
良くある光景かも知れませんが、お母さんのイライラした怒りの気持ちをぶつけて

叱るのではなく、怒ってしまっているのですね。

お母さんの気持ちももちろんわかります。

毎日の育児は想像を絶する大変な日々でしょうから。


泣きたい気持ちがあるから泣いている、
どこかが痛いから泣いている、
なにか辛いことがあるから泣いている。

そんな子供に対して、「お前はそんな気持ちではないでしょう!」と、その子の気持ちまで否定してしまっているのですね。


子供は、小さければ小さいほど、自分の気持ちを言葉で相手に伝える事ができません。
赤ちゃんが「お腹すいたから、おっぱいちょうだい」と言葉で言えれば、あんなに泣く事はないかも知れません。


子供は、泣く事で何かを伝えようとしているのに、
お母さんに、甘えたくて、寂しくて泣いているのに、
泣く事を叱られ、甘えたいと思う気持ちのことまで否定されたら、どう感じるでしょうか?

いや、きちんと思考として思う訳ではなく、漠然と

 

「何か自分の気持ちを、お母さんに伝えようとしては、いけないんだ。そんなことをすると、お母さんが怒るんだ」


「寂しいような気がして、悲しくて泣いてしまったのだけれど、この気持ちは悲しいってことじゃないんだ」とか

 

「痛いと思っても、それは痛くないんだ。痛いと思っちゃだめなんだ」


と学んでしまうことになります。
もちろんその様な親子のやり取りが日常で、しかも長年に渡り続いた場合の話ですが。

例えば電車内や飲食店内ではしゃいでいる子供に「静かにしなさい!」と怒っているお母さんを見かけますが、そうした場合には、それは躾として必要な「叱り」だと思います。
子供に我慢する事を教えるのも親の役目です。

しかし、その子供の感じる感情や欲求を感じることまで禁止してしまうのは躾なのでしょうか?

段々自分の感情が感じられない、感情が平板な大人に育って行ってしまう場合があります。
しかも悲しい事があっても、泣かなければ、「我慢強い、良い子」との評価が得られ、その方が褒められたりするものです。
ますます感情を出さない事が良いことであるかのような無意識的な観念が強まってしまうのではないでしょうか。
そうした積み重ねで、感情を出さないでいると、いつの間にか自分でも何を感じているのかわからなくなって行ってしまいます。

しかし、「悲しい」と言う様な強い感情は、意識できなくても、無くなってしまったわけではありません。
ただ抑圧されてしまっているだけなのです。
心の奥底にフタをされて封印されてしまっているだけです。


ではその「悲しい」感情はどうなってしまうのでしょうか?


気付かぬうちに、ずっと心の奥深くに溜まって行くのです。
大好きなお母さんには、自分の気持ちは理解してもらえない。
伝えようとしてはしいけない。
お母さんが迷惑するから、、、。


一番身近なお母さんに対してさえ、そんな思いを漠然と抱いている子供は、大人になってから好きな人が出来たとしても、なかなかその相手に心を開けなくなっていても不思議ではありませんね。
開くべき心がどんなかもわからないし、世の中それが当たり前だと。
その人の世界ではそうなのですから。

自分が何を感じているのか、何を欲しているのか自分でもわからなくなっている人は、
日暮旅人のような、人の感情が目で見える人に尋ねたくなることでしょう。


「私はどんな感情を持っているのでしょうか?」と。


そんな日暮旅人さんのような役割を担うのもカウンセラーの仕事の一つではないかと思います。

 

 

 

実際のカウンセリングでも、クライアントさんから次の様な質問を良く受けるものです。

 

「私は、どうしたら良いのでしょう?」と。

 

そこで私は尋ねます。

「あなたはどうしたいの?」

 

「どうしたい?、、、。どうしたいか?、、、。考えてみた事も無かった、、、」
 



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