- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
しかし、本来、大きな開口を開けたい南側(左側)の壁は
隣家が迫っているので、陽光は光庭と並べて配置した
ダイニングの吹き抜けの上から採っている。
空間は均一な光の中では味が出ない。
不均一な光の配置が空間を豊かにする。
部屋の壁の色は一色で統一する必要はない。
ベースは白だが、左の壁は黄色みの強い色、
キッチンカウンターの腰壁は赤身の強い色としている。
日本人は色に臆病だが、もう少し大らかになってもいい。
結構大胆な色を使っても、以外といけてしまうものである。
このインテリアなら、木質のダイニングセットが無難である。
しかし、ここにあえてミース・ファン・デル・ローエの
スチールパイプの椅子を置いてみた。
馴染ませるか、対比させるか、悩む所ではあるが
どちらもありである。
毎月、ここで船橋建築塾を開いている。